<新規プロジェクト>長野サマライズセンターより「聴覚障害児・者への支援充実にサーバーを!」 | パブリックリソース財団の活動報告

パブリックリソース財団の活動報告

日々の事をお伝えします

特定非営利活動法人長野サマライズ・センターでは、
聴覚障害児に対する教育支援の一つとして、
インターネットとタブレットによる遠隔操作を利用した
文字通訳に取り組んでいます。


岐阜県恵那市内の小学校で遠隔通訳を体験していただきました。

「聴覚障害は人と人とを引き離す」
というヘレン・ケラーの言葉があります。

聴覚障害はきこえない・きこえにくい故に幼少時から
周囲とのコミュニケーションが十分に取れず、
また自他ともに「きこえない」事を充分に理解しにくく
対人関係の面で正常な発育が出来ない傾向があります。

そのため本来の能力・人柄を発揮できない子ども達、
同じように情報が入りにくいため
社会の一員として自立することが難しい社会人がたくさんいます。

解決法としては「情報保障」といって
聴覚情報を視覚情報に変えて、聴覚障害児・者にとって
理解しやすくすること、またその方法を幼い時期から提供していくことが大切です。

ところが、「情報保障」
思春期の聴覚障害児は支援者が近くに居る事がストレスとなり、
今後の支援に繋がりにくいというデメリットがあります。

「自分だけがほかの子と違う」
というストレスを最低限にするために
支援者が現場に赴く必要が無い遠隔情報保障システムは、
もっと周知・利用される必要がありますが、
遠隔情報保障システムは支援者と現場をつなぐサーバーの取得管理がとても高く、
結果的に支援を継続出来ない・支援者が不足してしまう 
という課題が出てきます。

【解決する方法】 
在宅の支援者と現場を連携するシステムを確立させることで、
遠隔情報保障システムを子育て中、介護中で家を空けにくい方の
平日の空き時間を利用した社会活動として人材確保を目指します。

そのために、サーバー機を用意しサポートを依頼し、
遠隔支援活動が継続できるようにしたいと考えます。

【寄付によって達成できること】
■130,000円あれば、1年間のサーバー機のハウジングサービス料が支払えます。
■サーバー機のサポート料金として、月45,000円が必要です。
■上記により、全国に点在している支援者が在宅で、全国どこの学校への支援にも参加できるようになります。

<パソコン文字通訳のデモンストレーションに参加した聴覚障害を持つ子ども達の声>
「お友達が何を笑っているのかがわかって、授業が楽しくなった」
「将来、人の役に立つお仕事をしたい。そのためにはもっと先生の話をききたい。
 たくさんの事を知りたいので、もっとたくさん文字にしてください」



1年間のサーバー機のハウジングサービス料、サポート料金等の
ご支援をよろしくお願いします。


詳しくはコチラ


信州大学農学部に在籍する聴覚障害学生さんを支援するためのノートテイク講習会



遠隔情報保障システムで支援させていただいた聴覚障害児さんからのお便り


遠隔情報保障システムの出力に利用した、iPhone画面の一部


普通学校に通っていた成人聴覚障害者の学童期の体験をまとめて冊子にしました。