(前回の関連記事は「気功修行で最も危険なこと 」です)
超実用的!気功講座 第22回
気で骨に穴が開く!?
前回の記事では気功・仙道研究家 高藤聡一郎氏が考案した
「全身周天」について説明しました。
高藤氏はこの「全身周天」によって、さらに上の修行段階である
「大周天法」に必要である
①気のコントロールの能力の獲得
②先天の気が目覚めた状態
(軽く丹田・尾骨に意識をかけただけで瞬時に気が上昇する)
以上2つの要件を満たしたわけです。
そして、高藤氏は
「全身周天を続けていれば、自然と背骨の内部に
気が通るようになる。」
と著書の中で述べています。
しかし、この部分は高藤氏の元弟子の方が言っていたように
事実ではありません。
考えていただければわかると思いますが、丹田で発生した陽気を
背骨の中に通すまでには、「尾骨→仙骨」という骨の内部を
気が通ることが必要です。
おそらく、高藤氏の著書(高藤本)を読んで修行をしている方は、何となく
「小周天、全身周天を続けていれば、その内背骨の中を気が通るんだなぁ。」
と漠然に考えていて、実際に尾骨、仙骨の解剖図をはっきり確認したりは
しないと思います。
わたしが今まで出会った気功家で
「自分は背骨の内部に気を通している。」
と言っていた人たちは、皆そろって、
『エネルギーが尾骨・仙骨をすり抜けて背骨内部の脊髄・脳に流入する』
イメージで気を操作していました。
しかし、それでは本当の効果は出せないんです。
尾骨・仙骨という硬い骨に実際に穴を開けて、その中に大量の気を
通さなければならないんです。
ですから、この尾骨・仙骨に気を通す行法を行う時には痛みがでます。
わたしに丹道周天を教えてくれた気功の師匠は、自分が尾骨・仙骨に
気を通した際に経験した気の痛みを
「実際に錐で骨に穴を開けているような痛みだ。」
と言っていました。
この痛みには個人差があり、わたしは師匠よりはかなり若い頃に
気を通したのでそれ程痛みは感じませんでした。
(師匠は50代に通したそうです。)
ただ、わたしもこの行を行っていた期間は、硬い串状のものが
尾骨の先端から仙骨にかけて突き刺さっているような感覚と共に
鈍い痛みを常に感じていました。
こう書くと
「えっ、気で実際に骨に穴を開けるのかよ!?」
と驚くかもしれません。
もちろん実際にドリルで穴を開けるのとは違います。
(本当に穴が開いていたら尾骨の先端から脊髄液が漏れますから。)
これは気のレベル(半物質)の状態で穴が開いているのだと思います。
こう書くとよくわけが分からないと思いますので、
高藤氏の著書に書かれている良く似た例を紹介したいと思います。

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