ドラムセットを使わない練習方法 | ドラム練習帳

ドラム練習帳

ドラムについての情報をまとめています。

ドラムを叩いている時の体の動きを再現することによって、ドラムセットを使わなくても上達することができます。何の意味があるのか分からないことも繰り返し練習する中で「効率の良い動き」を感覚的に理解できるようになるので、「何から始めたらいいか分からない!」という人は根気よく行うと、上達を感じることができると思います。また、練習の意味を理解していれば理解しているほど、その練習の効果は高まるので、「これは何のための練習なのかということを考えながら練習するとさらに上達が早くなると思います。


イメージトレーニング

実際に練習しなくても頭の中でイメージするだけでも上達することができます。できるだけ細部まで鮮明にイメージすることが必要です。曲を再生しながら自分がドラムを叩いている姿を想像します。音を聴いて、「これはH.H.かな、ライドかな」「クラッシュのタイミングが少し変わってるな」など、考えることも沢山あると思います。実際にプロのドラマーが叩いている映像も参考になりますが、音ズレしているものも多いので気をつけましょう。


スティックを使わない手の練習

手で膝を叩くだけでも十分練習になります。スティックで叩く感覚は後から入れていけばいいです。この時、右手はH.H.、左手はS.D.など振り分けて練習するとドラムセットの前に座った時にも応用できます。


スティックを使う手の練習

打面を叩く

本や雑誌、練習パッドなどをスティックで叩く練習が効果的です。打面を打った時のリバウンドの感覚を実際の楽器に近づけるとより効果が高まります。様々な固さのものを叩くこともリバウンドを拾う練習になります。練習パッドには一点タイプとドラムセットタイプがあります。ゴム製、ジェル製、皮製、メッシュ製のものなど様々です。アタックの感覚が生のドラムとは違うので、パッドばかりで練習するのではなく、様々な叩き心地のものを使用することが望ましいです。

腕を叩く

スティックの先端付近を持ち、人差し指~小指で腕にスティックの末端付近を何度も軽く打ち付ける練習が効果的です。

軌道を確認する

軌道とは、スティックのストロークの際の軌跡のことです。吹奏楽などの場合はこの軌道がなるべくひとつの面に収まっていた方が良いとされる場合もありますが、モーラー奏法を始めとする様々なストロークではより三次元的なストロークがみられます。どちらも意識してできるようにしておくといいでしょう。

ルーディメンツ

基礎練習のことです。

アクセント移動

主に16分音符、オルタネイトでの練習です。アクセントを16分音符の一つ目→二つ目と移動させていきます。アクセントを増やすことも効果的です。DUFTを使って効率よく叩いてスティックコントロールを鍛えます。ツインペダル・ツーバスの足の練習、スナップ奏法の音のコントロールのためにも用いることができます。三連符、五連符、七連符などにも応用できると練習は無限にできます。

休符移動

こちらも16分音符、オルタネイトでの練習です。休符を移動させます。休符を増やすことも効果的です。ツインペダル・ツーバスの足の練習にもいいです。「手順」の重要性をつかむことができます。

パラディドル

ルーディメンツの一つで、パラ(左右交互)、ディドル(連続)の組み合わせでスティックコントロールの練習をします。RLRRLRLL(ストレート)、RRLRLLRL(リバース)、RLLRLRRL(インワード)、RLRLLRLR(ディレイド)の4つのパターンがあり、前述のDUFTを使わないと攻略できないようになっています。これら全てのパターンについて、パラの部分にアクセントを割り振った実用的な128パラディドルというものが存在するので、ストイックに技術を向上させたい人はやってみるといいかもしれません。とはいってもかなりの難易度かつ、ここまでの技術を要求される曲は大学生バンドではほとんどないので、やらなくていいです。叩く場所を移動させてフィルインに応用したり、リズムパターンとして使用したりすることもできます。

ダブルパラディドル

RRLRLR LLRLRL,RLRRLR LRLLRL,RLRLRR LRLRLL,3つのパターンがあります。ダブルパラ(左右交互×2)、ディドル(連続)の組み合わせです。

他にもトリプルパラディドル、パラディドルディドル、3連符に当てはめたパラトリプレッツがあります。