キックペダルの選び方 | ドラム練習帳

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値段の高い上位機種ほど各部の微調整が可能で、踏み心地を理想に近づけることができます。メーカーによって機能に違いがあるので、前もってチェックしておくといいです。上級者になっていくほど細かい踏み心地の違いが分かるようになってくるので、なるべく微調整ができるものを選びましょう。また、キックペダルを選ぶときに気を付けることの一つに、ホイールの種類があります。チェーンやベルトがかかっている円形ギアのことですが、真円タイプと偏心タイプに分けられます。前者は丸い形をしており、後者はバスドラムの打面に一度反り出すような形をしています。以下に真円タイプと偏心タイプの違いをまとめました。

真円タイプの特徴

素直な踏み心地。クセがなく踏み込みの際にも同じ速度でビーターを運ぶことができる。

偏心タイプの特徴

スピードとパワーを得ることができる。踏み込むにしたがってビーターの速度が増すといった少しクセのある動きをする。

チェーンにも2種類あり、シンプルなフィーリングをもち比較的遊びのあるシングルチェーンタイプと、前後の動きを重視しパワフル、かつ耐久性もあるダブルチェーンタイプがあります。後述のスライド奏法の中でも重心を外すようなものの場合はシングルチェーンの方が適していますが、最終的には好みの問題なので好きな踏み心地のものを選んでください。

個人的なおすすめは20129月に発売されたJojo MayerPerfect Balanceです。SONOR製です。真円タイプのベルトドライブで、足の動きについてくるという表現がぴったりの素直な動作をします。他のペダルよりもホイールの位置が高くビーターが短いため、ビーターの重量に振り回されることがありません。また、アームの角度が少しバスドラムの打面側に傾いていることでより演奏に負担がかからなくなっています。フットボードの右側に障害となるものがないので、スライド奏法を始めとする様々なテクニックを用いることができます。小さく折りたたむことができ、持ち運びも便利です。