中国で死刑かあ | 魔弾の射手のブログ

中国で死刑かあ

中国で麻薬(覚醒剤)運搬の罪で死刑が執行された.
日本なら覚醒剤取締法で,10年以下の懲役に相当する犯罪である.
圧倒的な,刑罰の重さの差に違和感は禁じ得ない.
これについて,いろいろ言う人がいたり,我が国政府が懸念を表明したりしているが,
少し変ではないかとも思う.
犯罪と刑罰はその国で決められたルールであり,よその国や人が
とやかく言うべきモノではない.いやなら,いかなければいいのだし
いったとしても,犯罪を犯さなければいいだけの話である.

また,中国の死刑の存在そのものを問う人もあるようであるが,
おっとどっこい,我が日本もじつは世界に冠たる死刑大国だ.
中国にはおよばないが.

わたくしは,死刑そのものには実は賛成である.
死でしか償えない罪というものはあると思っている.
しかし,現在の日本の刑事訴訟手続きでは,えん罪,誤判の危険が大きいので,
これが,是正されればの話である.
裁判とは民事刑事を問わず,ある意味「神様の作業のまねごと」だと思っている.
だから,間違いは避けられない.
従って,死刑には賛成だが実質的に犯人と目される人を死刑にするのは問題だと思っている.
どうすればいいのか? 仮釈放のない終身刑または,懲役100年とかの永い刑罰の導入が妥当であろう.塀の外にいる人間にとって,塀の中から永久に出てこないのであるなら,死んだも同然であるし,えん罪であるならば少なくとも命だけは奪わないですむ.