どおも
今週もだれてくる水曜日が来ましたね。
って言っている間にもうお盆ですよ。
やっぱりお盆は地元に帰りたくなりますよね。
日本人特有の感覚というか、日本人のこころというか。
ちなみに僕は今年は帰れません
海と太陽の町である故郷を愛するみえリハビリテーション研究会の中です。
出身地はいつか公表するとして、今週は関節包の続き、滑膜と滑液でしたね。
今日も復習復讐復習っと
!!!
さて一呼吸置いて、
■滑膜
滑膜は柔らかいまばらな結合組織からなり、多数の滑膜絨毛が突出したり、脂肪組織塊を含む滑膜ヒダがあります。
先週と同様の図でイメージを膨らませて下さい。
この滑膜を更に分類すると、表層の滑膜細胞(A細胞、B細胞)と、弾性線維、血管および神経が含まれる固有層とに分類されます。
A細胞の役割はマクロファージ(貧食能)による関節内浄化作用。
B細胞の役割はヒアルロン酸産出作用。
関節に炎症が続くと、滑膜細胞が異常に増殖し、関節の軟骨や骨だけでなく、周囲の靭帯や筋肉まで損傷を与えていきます。
基本ですが、ope後など早期から不動にさせすぎないことは重要です。
臨床所見上での炎症症状の評価は当然ですが、CRP等検査値も確認しながら進めてくださいね。
また、OAでは病期の進行につれ、軟骨のすり減り等により遊離した変性軟骨片がA細胞に取り込まれ、増殖したB細胞が淡色透明な粘度の高い液を分泌し、これが多量の非炎症性関節液の貯留となると想定されています。
「OAだから水が溜まる。」という答えだけでは説明不足ですよ!
それと、患者さんも暖かい時期は関節が動きやすいと言ってませんか?
それは、滑液の粘度が温度によって変化し、温度が上がればその粘度は少なくなり関節自体の動きもスムーズになるのも要因の一つだからです。
寒い時期は逆ですから、筋肉の影響だけではないので簡単に受け流さないで下さいね。
■ 滑液
固有層に血管が豊富なことは関節の動きと関連しています。
当然活動の盛んな関節はあまり活動しない関節よりも血管に富んでいます。
滑膜(固有層)に慢性的な刺激があると、滑膜細胞から滑液の分泌亢進が起こり、軟骨へ栄養を供給します。
この滑液が、関節が動くときに潤滑剤(オイル)の役目を果たしており、更に、滑膜ヒダを含んでいるので、関節を滑らかに動くようにもしています。
また、関節包の中にある骨の先端には、関節軟骨が存在します。
この関節軟骨には血管や神経が存在しないので、関節軟骨への栄養供給は、上述した滑液によってなされており、関節が動くことにより新鮮な滑液が関節軟骨に吸収され、同時に古い滑液が関節軟骨から排出されます。
つまり、適度な運動により関節軟骨の栄養状態が保たれ、構造と機能を維持できるということになります。
今回の復習は以上ですが、僕から一つ。
患者さんに説明する時わかりやすく説明することはとても大事です。
しかし、僕達セラピストは背景にこのような事が起こっているという事を理解しておく必要があります。
頭でっかちになれと言っている訳ではありませんよ。
このようなことを理解しておくと、筋肉だけで動いているという、PTの悪い考え方のクセから抜け出せますし、組織修復の理解が深まると必要な時期に必要なリハビリを提供できるようになります。
すぐ自分の腕が悪いからと考えず、それよりももっと広い視野で影響している因子を考えられるようになりましょう。
長文お読み頂きありがとうございました。
みえリハ研究会 中
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