こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。
自分のタイプを見極めろ!
みたいな事って、
よく言われたりしません?
僕も言われたし、
言った事もあります。
例えば、ちょっと昔、
松坂投手がメジャーに行き、
レッドソックスの試合ばかり
見ていた時期がありました。
そこにいたのが・・・
ダスティン・ペドロイア選手です。
最初は全然打たなくてね^^
なんや、この選手は!
みたいに思っていました。
解説の人も言うんです。
「体が小さいのに大振りですね。もっとコンパクトに打たないと。小さいんだから。」
みたいな事を言っています。
僕も、
「そうやそうや。当たっても飛ばへんやろ!」
みたいに思っていました。
が、
彼は、スゴかった。
その後、打ちまくり、
最終的には3割オーバー。
ホームランも8本。
結果、新人王を獲得。
もしですよ。もし・・・
僕がレッドソックスのコーチなら
彼は育っていなかったでしょうね。
コツコツを求めてたでしょうから。
けど、
あれが彼のスタイルなんですよね。
で、
指導者って、その選手のタイプや
役割を考えて形まで変えてしまう。
そういう事があるでしょ?
でも、
それは危険なんだと知りました。
落合氏の本にも、
こんな事が書かれています。
バッティングでは、大は小を兼ねる
と。
そして、こんな事が。
日本の野球界では体格に見合ったスイングとして、小柄な選手には両脇を締めて体の前で小さくバットをスイングすることを指導するケースが多い。このことが、小柄な選手は一、二番か下位を打つタイプという固定観念を生み出し、プロになるためには豊かな体格も必要だという偏見につながっている。「おまえは体がないのに、そんなに大きなスイングをするな」という指導者の決まり文句が、日本におけるバッティング指導の限界を示しているといってもいいだろう。むろん、野球において、体格は大きければ大きいほど有利であるのも事実だ。
しかし、プロに入るため、一流選手になるための絶対条件ではない。そこで考えてみたい。門田博光さん、高木守道さんといった身長170センチそこそこの選手は、なぜトップを深くとって大きなスイングをしていたのだろう。
まず、門田さんについては「プロでも四番を打ち、歴代3位の567本塁打を記録するような大選手なのだから、普通の選手とは何かが違ったのだろう」という声が聞こえてくる。冗談じゃない。私に言わせれば、野球を始めた頃から特別な能力を持っている選手など存在しない。
ホームランの数で見れば・・・
王貞治氏(身長177センチ)=868本
野村克也氏(身長175センチ)=657本
門田博光氏(身長170センチ)=567本
山本浩二氏(身長183センチ)=536本
清原和博氏(身長188センチ)=525本
落合博満氏(身長178センチ)=510本
松井秀喜氏(身長188センチ)=507本
180センチに満たない人が
多い事に気付きます。
高木守道氏は174センチで236本塁打
若松勉氏は168センチで220本塁打
福本豊氏は169センチで208本塁打
まあ、要するに、
小さくてもホームランは打てる。
と。
だから、
その固定観念で選手の個性を
潰すのはよくないんだと。
そういう事ではないでしょうか?
確かに、
スイングを変えるという事は
感覚も変えてしまいますもんね。
やっぱり、
子供たちの感覚を
大事にしてあげられる
指導者でありたい。
そう思います。