日本版CSR、「三方よし」の精神を考える・・・ | 一般社団法人プロパンガス料金適正化協会           代表ブログ

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プロパンガス販売業界の料金適正化に関わって、思ったことを書いていきたいと思います。

企業の社会的責任(CSR)が強く叫ばれるようになった昨今、企業の間でも近江商人の大切にしていたこの「三方よし」の考えが今注目されている。


江戸時代に商売繁盛の殿堂入りを果たしたと言われた近江商人は、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三つの「良し」の精神を大切にし、売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのが理想とされる商売手法を確立し大儲けしたのである。


つまり、売り手だけがトクをするような商習慣は、短期的には儲かっていたとしても長続きはしないという「先人の知恵」であり、先のブログで掲げた『仮設住宅LPガス料金問題』の業界対応への戒めとも言える名訓だ。


しかし、LPガス業界はその利益が私利私欲の為だけではなく、公共性の高い性格を持つ事業であることを自覚したうえで、社会の為・世間の為であるとするこの考え方を実践している企業はどれぐらいあるだろうか。


私たちが2006年、NPO法人設立以来活動の経緯のなかで、残念ながらLPガス販売大手企業ほどその精神に乖離した営業方針を現在でも貫いている。

それどころか、大手企業ほど競争を制限する業界ルールを主導してきたのが実態だ。


これからの、次世代LPガス供給システムの構築には、この「三方よし」の精神で販売環境改善にLP業界が一体となり、販売料金の透明化と業者間の競争促進が喫緊の課題といえよう。