私のヒプノ体験(隠れキリシタン) | ヒプノセラピスト マイコエルのブログ

ヒプノセラピスト マイコエルのブログ

京都でヒプノセラピー(催眠療法・前世療法・退行催眠)を行っています。2017年10月からレイキスクールもスタートしています。2020年3月からヒプノセラピスト養成スクールを運営しています。

日本のヒプノセラピストの多くはABHとNGHの資格を持っています。

2013年にABHを習得し、今年の1月からNGHを名古屋のシモンヒプノセラピーで受講中です。

いよいよ残すところあと少しとなっていた先週、私の身体に少し異変が起こりました。

左の顔面にしびれのような違和感が出てきたのです。

ずっとその感じが続いていたのも気になっていましたし、2月からワークショップ・アロマ編で「リリース」の精油を使うこともやってきたのもあり、私の中のエネルギー解放、手放しが起こっているサインがこの症状を引き起こしている、と直感的に感じたので、シモン先生にセッションをお願いしました。

深いヒプノ体験となりました。


潜在意識は魂の輪廻転生の記憶や感情がすべて収められています。

そして今を生きる自分にとってもう手放せる、解放するエネルギーも潜在意識はベストなタイミングを見計らって順番に出してくれるもの。

決して無理はさせません。

なぜなら潜在意識は一番の自分の味方だから。

これまでの私なら許可してこなかった記憶のある場面へと潜在意識は連れて行ってくれました。

とても辛い前世の記憶でした。


誘導されて、私が辿り着いた前世の場面。
‐-----------------------------------------
セラピスト:「どこにあなたはいますか?」

私:「土の中。しっかりとびっしりと土に囲まれている。。。埋められたようです」
話していて涙が流れてきます。

だんだんとこの状況が分かってきました。
私は若い男性、ボロボロになったかすりの着物を身にまとっていて、息がまだ少しあるうちに埋められました。

そこは日本・長崎。

江戸時代末期のキリシタン弾圧の時代に生きた青年、「弥吉」

17歳という若さで隠れキリシタンということだけで、牢獄に入れられ、むごい拷問もされ、死を迎えた自分。


彼の生きた人生の最後の場面に到着したので、どうしてこうなったのかを知るために時間をさかのぼっていきました。

------------

彼は長崎の小さな村で漁師の父と母のもとに生まれた一人息子でした。

利発で優秀な子どもだった弥吉は村の寺子屋の先生の紹介で、長崎の出島の近くにある大きな学校へ進みます。

そこで弥吉は「蘭学」と呼んでいたオランダ医学を学んでいました。

オランダ医学を教えてくれるのはオランダ人。

とても聡明で心が安定しているオランダ人の先生に対し自然と尊敬の念を抱いていて、彼のことなら何でも知りたい弥吉。

ある日お邪魔したオランダ人先生の住まいは見たこともない布(絨毯)が引かれていて地球儀があったり、医療器具があったりしました。



部屋の片隅に、分厚い本のようなものと十字の置物がありました。





それを見た弥吉は自分の幼い子どもの時に見たある光景を思い出します。

月の明るい晩、村の友達に誘われ山の洞窟の奥にみんなが集まってお祈りしているところに連れて行ってくれました。

その場には大勢の大人や子供がいて、十字の置物と分厚い本に向かって手を合わせて何か唱えていました。

とっても神聖で温かい優しい空気に包まれていたのが子供心にも分かり、強く覚えていました。

その時にみたあの分厚い本と十字架の置物がいまオランダ人の先生の家にもある不思議を感じ、

「先生、これは何ですか?」

と尋ねると先生は

「私がこの異国の地で心穏やかに過ごせているのはこの本の教えがあるからです。キリスト教という教えです。」

先生の人に対する寛容な態度や温かいまなざしの源がこの教えから来ていることが分かり弥吉は感動しました。

そして自然と自分も先生と同じキリスト教を学びたいと思うようになり、キリスト教を信仰するようになりました。

村の両親はキリシタンとなった一人息子のことを受け入れていました。

でもとても心配していました。

幕府によるキリシタン弾圧が厳しくなっていたからです。

時間が進みます。

------------

いよいよ小さな村にもキリシタン弾圧の為に幕府から派遣されたお役人が来ました。

一人一人順番に呼ばれ、踏み絵を踏むことをする取り調べが始まります。

父親がまず先に呼ばれました。

次に控えている息子・弥吉の手をぎゅっと握り、言葉には出せませんが弥吉に対して、

「絶対キリシタンだと言ってはいけない。踏み絵を踏むだけだから辛抱して踏むんだよ」
と父親は伝えました。

父親は仏教徒なので、踏み絵を踏み、出て行きました。

次の番が弥吉です。

父の気持ちは痛いほど分かっていましたがキリシタンであることを誇りに思っている弥吉は自分の心に嘘をついて生きる方が辛いことだと思っていたので、キリシタンであることを堂々と役人に伝えました。

どよめきが起こります。

弥吉はすぐに役人の手下に荒縄で縛られ、牢屋へと連れていかれました。

次に控えていた母親は泣いています。

母親は仏教徒でしたが、心は決まっていました、息子と同じ道を行く、と。。。

母が女牢へ連れていかれる光景を見て、弥吉は泣きました。


自分はキリスト教徒なので当然その罪を受け入れる覚悟はあり納得しているのですが、仏教徒である母が自分と同じ罪を被り死を選ぶのはどう考えても受け入れたくないことで、母親に申し訳ない気持ちでいっぱいになったのです。

でも母親は既に前から心に決めていたことも弥吉はこの時はっきりと分かりました。

母が子を想う気持ちの強さ、尊さが痛いほど分かり本当に辛かった。

弥吉は遠のく意識の中、誰に対して責めるという事もないのですが、信仰の自由が許されないこの世に対するむなしさを感じていました。

 

拷問の末、見せしめとなって吊るされたあと、息のあるうちに土に埋められた時の弥吉は、自分を生み、育ててくれた両親に対しての申し訳なさで自分を責めていました。

魂は肉体を離れ、中間生と呼ばれる次元の高い世界へ進みます。




弥吉の心残りは、17歳という若さでこの世を去ることになったこと、医者の仕事をしっかりやって多くの人たちを助けたかったことを教えてくれました。

そして今世、私がヒプノセラピストとして人を癒す仕事をしていることを弥吉はとても喜んでくれました。

「長生きしますよ。」

「医術とは違うけど、同じようなことをやっていて私は嬉しいです。あなたの活動を応援しています。」

ほかにも弥吉から色んな言葉を受け取りました。

沢山涙を流し、感情も出し、色んなものが私の中から解放されました。

------------



この前世の体験を思い出した意味もあれからずっと考えています。

信じることの自由もあり、色んな生き方や考え方が許されている、とても良い時代に私たちは生まれているということ。

誰もジャッジしない、誰もジャッジされることのない世界の住人になろうと思いました。
 

弥吉から愛のバトンを受け取り、いまを生きている私。

この人生を、自分の生きたいように生きていこうと思います。


 


愛知県豊川市、名古屋市、岐阜県多治見市、東京でもヒプノセラピーを行っています ホームページはこちら 「ヒプノセラピー マイコエル」