本日は、先月まで行っていたYouki館長のアート鑑賞レクチャー、
【ジャポニズムってなんだ!? ~『華麗なるジャポニズム展』にむけて~】
のレポートをします。
↑今回の展覧会のメイン : クロード・モネ 【ラ・ジャポネーズ】(1876)
名古屋ボストン美術館で現在開催中の『華麗なるジャポニズム展』をより見ごたえのある鑑賞体験にして頂ければと企画した今回のレクチャーだったのですが、何を隠そう、一番得るモノがあったのは私自身かもしれません
私自身、“ジャポニズム作品”と銘打った様々なタイプの絵画を一堂に鑑賞することで、今までいかに自分が浅い部分でしか“ジャポニズム”を理解していなかったかがよく分かりました。
今回のレクチャーでは、ジャポニズム作品を初級/中級/上級とランク分けをして、それぞれの特徴をナビゲートしたのですが、今までの私は、中級レベルまでをジャポニズム作品だと思っていたのです。
言い換えますと、今回“上級ジャポニズム”と認定した作品は、今まではジャポニズム作品だとあまり思っていなかった作品だったわけです。
でも今回、みえてきたんです
「聞いたことはあるけれど、実はよく分からない…」
ともいわれがちな“ジャポニズム”の“本質”が!
だからこそ、
今までジャポニズム作品だと思っていなかった作品が、
実は“上級ジャポニズム”だったことを発見したのです
それが何よりも感動的な収穫でした。
さらにはこの感動を、
お越し頂いた参加者の皆さまとも共有する事が出来ました。
参加者の皆さまが今まで何となく、
『こんな感じのがジャポニズム作品なんだろうな~、と思っていた作品』も、
今回私が“中級”にランク付けしたような作品までだったことが判明。
そして、私が“上級”と認定したジャポニズム作品と、その根拠をナビゲートしたところ、皆さま、私と同じ目から鱗ポイントで、私以上に感心して下さったのです。
・・・もう、この喜びといったら
“してやったり感” とでもいいましょうか。
これこそが、ナビゲーターの醍醐味です!!
なかでも嬉しかったのは、先に展覧会を鑑賞してから来られた方のお言葉。
『なんでこの作品がジャポニズムのくくりで飾ってあるのか
美術館で見た時には分からなかったけど、
今回このレクチャーを聞いて凄く納得した!
こんな解説や説明、学芸員の人もしてくれなかった!!』
と、私が“上級”として紹介した作品のスライドを眺めながら、言って下さいました。
やったー!
美術館のイヤホンガイドも学芸員さんも教えてくれない、
“的を得た、独自のナビゲート”を目指すYouki館長としては、なによりの誉め言葉です!!
やっぱり、現在進行形の展覧会をナビゲートするレクチャーも、私自身の新発見と、参加者さまの新発見がリンクすることがあって楽しいなぁ♪
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また、ブログTOPに画像を載せた、モネの【ラ・ジャポネーズ】と日本で再会できたのも、胸が熱くなる体験でした。
丁度去年の3月に、まさに修復作業真っ最中の【ラ・ジャポネーズ】と、ボストンにある本家ボストン美術館で顔を合わせていたんですよねー
あの時ある国で出会った絵画と、
また別の国で巡り会う体験って、
とても心を豊かにしてくれます。
時代と場所が変わっても、
変わらないモノがあるって素敵、
と素直に思えます。
皆さまが心豊かになれる体験のお手伝いが出来ればと思いますので、
これからもアート鑑賞レクチャーをどうぞ宜しくお願い致します
↑レクチャー後のランチのメインディッシュ、『お魚型、鯛のパイ包み』。
まるで「魔女の宅急便」に出てくる、“にしんのパイ”みたいじゃないですか!?
↑ちなみこちらが「魔女の宅急便」に出てくる、“にしんのパイ”
[私このパイ、キライなのよね」と言ったこの娘↓も