【食品異物混入】企業責任もあるが、消費者側も無責任とは言い難い!? | 神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

2006年,2007年度,実際に開講された講義のブログです.今年も講義はありませんが,引き続き「仮想的」に書かせて頂きます.非常勤講師や講演の依頼は、メールにて直接、連絡をお願いします。

「異物混入は、本来あってはならないこと」 マクドナルド代表取締役社長CEOが謝罪

1月10日、マクドナルドは相次ぐ異物混入について改めて「この度発生いたしました異物混入につきまして、お客様に多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを改めて深くお詫び申し上げます」と日本マクドナルド代表取締役社長CEO サラ・エル・カサノバ氏の名で謝罪コメントを公開した。..........
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「アメリカ流経営=事務的、契約主義」というステレオタイプな考え方から顧客への対応を誤ったという記事も見られ、外国人社長の文書での謝罪に対しても問題視している。確かに公になってからも、対応が遅く、その対応の内容も十分でない事は明白であろう。

しかし重要なのはその対策、対応における結果の公表と消費者独自の確認である。多種多様な異物がそれぞれなぜ混入したのか、その後の対策と経過を説明すべきである。また、それを消費者が問題視し、注視すべきである。過去に食品偽装が数年おきに話題となっていた。にも関わらず一昨年には全国各地の著名ホテルでの食品偽装が発覚している。その度にマスコミに取り上げられるが、マスコミ自体がその結果および経過について詳細に報告、吟味することはほとんどない。これらは消費者各自が検証すべきであり、またできるように企業は努める義務がある。現在ではネットを利用してそれらが可能なのである。


Yahooニュース!オーサーコメントより