Death has a preference for birthdays 数字に騙されるな | 神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

2006年,2007年度,実際に開講された講義のブログです.今年も講義はありませんが,引き続き「仮想的」に書かせて頂きます.非常勤講師や講演の依頼は、メールにて直接、連絡をお願いします。

人は誕生日に死ぬ確率が高い
人が23人ほど集まると同じ誕生日の人が二人いる確率は50パーセント。半々というところ。本当だと思いますか? これって科学的? あるいは数学的? いや、知っている人は知っているよくある話だが、知らないと、ちょっと奇妙に思いがち。そう思う理由は、自分の誕生日と同じ誕生日の人というふうに暗黙に想定してしまうからだ。ところで、人は誕生日に死ぬ確率が高い、というのはどうだろうか。本当だと思いますか? これって科学的? あるいは数学的? スイスの統計学者が、 ..........≪続きを読む≫
HackerJapanにずっと連載しているのですが、正式な題目は別とし、影の主テーマ?は「数字に騙されるな!」ということです。結構、数字を与えられると妙に納得してしまうという、いわば悲しい適当に教育を受けた人の性でしょう?

Death has a preference for birthdaysという論文が話題になっているそうですが、そりゃそうでしょう:ー) 半数ぐらいの人が誕生日に死ぬならともかく、365日ランダムだと仮定して、若干の偏差が出るのは当然だと思います。死が急に訪れるのは多くなく、ほとんどの場合、老衰等を含んで病気が原因です。その場合、意志というのは大きくなくとも少しは左右するでしょう。誕生日までは生きようとすることは十分納得がいきます。