WEPを一瞬で解読する方法...CSS2008で「WEPの現実的な解読法」を発表 | 神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

2006年,2007年度,実際に開講された講義のブログです.今年も講義はありませんが,引き続き「仮想的」に書かせて頂きます.非常勤講師や講演の依頼は、メールにて直接、連絡をお願いします。

CSS2008は明日から沖縄で開かれるのですが,その中で我々の研究グループの発表が数件あります.その中で,『WEPを一瞬で解読する方法』を発表します.WEPとは,セキュリティを確保する目的での無線LANの暗号方式です.今まで,発表された方法では,理論的に解読されたとはいえ,現実に解読することは,かなり困難でした.昨年4月にダルムシュタット大学(ドイツ)から発表された,Tewsらによる「60秒でWEPを解読する」という論文も,現実には,不正アクセスを行う必要があり,無条件に解読することは不可能でした.我々の方法では,一瞬でWEPの鍵を導出できます.詳しくは,発表の中で.