『モルヒネに代わる副作用のない鎮痛薬が開発中』というタイトルのニュースがありました。
私、痛みに弱いです。
自他共に、誰もが認めるヨワムチですから、新しい痛みどめ、大歓迎。
私が医師になった頃は、やっと日本でもモルヒネの内服鎮痛薬がポピュラーになってきていたところくらいです。
当時、いろんな専門家が『モルヒネ鎮痛薬は上手く使えば怖くないんだよ』と一所懸命おっしゃっていましたが、田舎では一般医も患者さんもまだそれをなかなか信じられなくて苦労していました。
ただそれは、まだ『ガンの告知』がそれほど一般的ではなかったことも関係があります。モルヒネは死の間際に使うものとして、ある意味とても恐れられていたのですね。
モルヒネ・麻薬、という語感にも問題があるのですが、といってルーズに扱われてはならない薬ですし。
『麻薬ではない良く効く鎮痛薬』と聞くと、それはやはりかなり魅力的なイメージがありますね。
ただ、『麻薬ではない』はいいとして、『だから副作用がない』というタイトルになるのは???と思っていました。
という訳で、ニュース記事のの不備を指摘した緩和ケア医療専門の医師のブログを紹介したいと思います。
基本『極端な(オイシイ)話は疑え』『ネガティブキャンペーンは質が悪い内容を抱えている可能性が高い』というスタンスでいるのが良いのではといつも思ってます。
ある方向に露骨に誘導しようとしているものには敏感であらねばと自戒をこめて、自分のためにリブログしました。