排便の話から内視鏡の話、腸の病気についてまで長々と語ってまいりましたが。
最後に私の下血話をひとつ。
そう、あれは大学5年の冬のこと(医学部は6年制です)。
ある日トイレにはいって何気なく下を見たら、やわらかい便と、どろどろしたイチゴゼリーのような出血が便器の中に溜まっていたんです。
おりしも授業では大腸の講義を受けたばかり。学生ですからね、怖い病気から順番に考えてっちゃう。
イチゴゼリー?ってことは腸からの出血・・・突然だからガンってことはなさそうだし腹痛もなし・・・ま、まさか
潰瘍性大腸炎?ってことは、将来ガンになるのね
どうしよう、死ぬんだわ私。
・・・われながら短絡的・・・でもあれは講義した先生がかなり脅したからだよなーとちょっと恨んでたり(^^;
で、まぁ、思いつめた私、そのまま電車に飛びのリます。行く先は隣の県に住んでいる、高校時代好きだった男性のいる町。
・・・これもまた、今思うとよくわからん心理状態です。だって、当時はちゃんとつきあっている男性がいたのに。真っ先にまず電車に飛び乗るなんて、いったい何を考えていたんだ?
・・・当然、そんな平日にいきなりやみくもに探しても出会えるはずもなく、とぼとぼと戻ってきて。一日かけて出た結論が
「そうだ、内視鏡検査を受けよう!」
・・・完全におかしいです、私。もっと早くその結論にいたらんかい
すぐに相談に行って、翌日が大腸検査。
。。。なのに、どうも下剤を飲んだ記憶がないんですよね、私。
微温湯の浣腸を1回か2回されただけのような気がするんですが・・・
検査では、まだまだ大腸内視鏡検査自体上手な医師が少ない頃でしたから、まぁ時間はかかりましたけど。50分くらいかな?自分でもずーっと見てましたが、うーんピンクのキレイな腸
結局。
「なんにもなかったよ。痔じゃないの?」と言われて帰ったとさ。
どっとはらい