出しやすい便の固さにするためには、前から何度も言っている通り、「水」と「(水溶性)食物繊維」と「植物油」がいいんですけれども。
ここで最後の難関「肛門の拡がりやすさと直腸のバランス」というのが関係してきます。
便が肛門まできて止まってしまうとしたら。その原因は、
①大腸の動き(蠕動運動)の助けがない=弛緩性便秘
②いきみがうまくいかない=顔いきみ(顔だけが赤くなるけど、腹圧は高くならない)や、腹筋・骨盤底筋郡の脆弱性などで、いきみが肛門に伝わらない
※この場合は、腹筋などを鍛えることも大切ですね。あと、いきみが伝わりやすいように、お腹に「さらし」や短めのコルセットなんかを巻くのもいいかもしれません。
・・・・と、ここまでが前回の話になります。
このほかに何が考えられるのかと言いますと。
③便が直腸に来ているのに、便意が起こらないため結果便の回数が減ったり、便が硬くなってしまう=直腸性便秘
肛門近くの直腸には圧力センサーがあって、便が来るとその圧力(便の体積に比例)によって、「肛門まで便が降りてきてるのがわかる」=便意がおこります。しかし、このセンサーが反応して「便意」があるにもかかわらず、すぐにトイレに行けないなどの事情があったりして排便をしないと、このセンサーからの信号がどこかのレベルで伝わりにくくなります。ついには、肛門に便がきていてもわからなくなってしまうので、ほっとくと何日も面が出なくなり、中にたまっている便もどんどん固くなる。その結果が便秘として現れると考えられています。
よく、便秘の治療法として、『毎日決まった時間にトイレに入る』ということが推奨されることがありますね。これはつまり、そういう「便があるのがわからない」という場合があるので、トイレに入ってみましょう、という意味です。
これは、そういう「直腸性便秘」の人には有効な対処法です。ただし、トイレに入っていきんでみても便がでない場合は、まだそこまで便が降りてきていないということです。それなのに、そのまま出るまでずうっとトイレで頑張っていたらどうなると思います?おしりが悪くなるんですよ~~
ここまで排便に関して長々と【1】~【13】まで読んで下さった方ならお分かりでしょうが、便は、肛門まで来ないと出せないんです。ですから、実際には便がないのにトイレに座っていると。トイレに座っている時間=いぼ痔(痔核)を作って(大きくして)いる時間ですからね。
便意もないのにトイレに長く座っていると、大変なことになりますよ(たけしの本当は怖い病気~の口調で←もういいっちゅうねん
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