こんにちは。
今日は台風一過で東京も晴天が広がっていますね。
気持ちの良い天気です。
さて、先月9月18日から20日まで、シンガポールで開催された
人事に関する国際会議「Singapore HR Summit 2012」に参加してきました。
アジアを代表する企業の経営者や
Google, Microsoftなど欧米系企業のアジア統括の方、
人事分野で世界的に著名な教授、
そしてアジアで人事を統括している方々など
多くのスピーカーから
最新の事例や考え方などの講演を聞くことが出来る会議でした。
参加者は700名以上、11月に開催される別の人事に関する国際会議は
何万人もの参加者がいるそうなので、
比較すると非常にコンパクトな規模ではありますが、
その分参加者同士の距離が非常に近く、アットホームな雰囲気で
講師の方とも話が出来たり、参加者同士も親交を深める事が出来たように思います。
たまたま昼食で同席した方が、スピーカーの方だったりして
スピーカーと聴衆の距離が近く、貴重な話も気軽に聞きやすい会議でした。
この会議を通して私が一番、学びになった事は
「日本企業のグローバル人事の取り組みは、アジアの他の企業よりも
比較にならないほど、遅れてしまっている」
という事でした。
日本企業が今、主に取り組んでいるのは「日本人駐在員の仕事をどうやって現地の社員に移譲するか」という観点での
グローバル化です。
一方で、アジアから世界に出ている企業の経営者が強調して話していたのは
「we are a Rainbow company」という事。
7色で成り立つ虹のように、
出身地や性別、世代など多様性のある人材を意識的に活用する事で
企業の競争力を上げていく、という考え方なのだそうです。
日本人vs現地スタッフ という2次元で議論している日本の企業(私も含めて)と、
Diversity(多様性)を前提として組織を編成していく、多次元的なアジアの企業。
今後、世の中が不確実性を増していくと言われる中で
日本企業の多様性への対応は明らかに後れを取っていると痛感しました。
この国際会議では本当に勉強になる事が多くて、思い切って参加して良かったです。
世界の話は、やはり海外に出ないと伝わってこないですし
日本にいて「グローバル、グローバル」と言っていても
どんどん世界の流れからは引き離されてしまうような気がします。
今後も機会を作って、世界の人材の動きを情報収集していこうと思っています。
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