レッスン日記(26)なぜ、だろう? | 広島・安芸高田 なないろピアノスタジオ

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プレジュニア・ジュニア・ジュニアあおぞら(発達障害・障害を持つ子どもさんの個人レッスン)・成人ミドル・成人シニアの5クラス


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少し前、高校生ちゃんとのレッスンにて。


新しい曲に入るので恒例の、一緒に楽譜読み。
説明したり、やり取りしながらその曲を掘り下げていくのですが、その途中の事、
『なぜ、ここでこの音なんだと思う?』と訊くと、彼女。


『でた~~~~!先生の《なぜ?》(笑)』
その後、『う~んと、この音は・・・』と考えてる。


思わず、『先生ってそんなに《なぜ?》って言ってる?!』と訊くと、
『言ってる言ってる、だからいつも考えるのが忙しいんよ(笑)』と彼女。


そうかあ~(笑)でも、うんうん。





私自身、学生のころ新しい課題曲に取り組む時、何も考えず先生の説明を聞いた気になっていた頃は、せっかくの説明が耳をすりぬけてしまって、いつまでも曲が自分のものにならず・・・


自宅へ戻りさあ練習、となった時に何をしていいかわからない、となってしまっていた頃がありました。


でもそんな時、恩師にある日、
『あなた、この音は《なぜ》ここで、この音なのだと思う?
《なんの》役割の音なのだと思う?』

と訊かれた時、・・・えっ??ってなって。


なぜって・・・
ただ、そう楽譜に書いてあるから・・・そう弾いてきたけど・・・
《なぜ》、この音が選ばれてここでこの音なのか、なんて、そこまで考えた事なかったなあ。


きっと恩師は、私がただ受身で、何も考えずレッスンを受けているだけだった事を見抜いておられたでしょう。



それからは《なぜ》その音なのか、和声のしくみや音の役割について前より意識するようになり、自分なりに考え、楽譜に書き込んだりノートにまとめたりするように。
結果、読譜も早まり、段々新しい曲に進むのが楽しくなってきて。





・・・そんな体験から、生徒さんとのレッスンでも、
ひとつずつ《なぜ、ここでこの音なんだろう》と考え、答えをご自身で導き出してもらう事によって、その曲への理解がより深まっていただけたら、そして、そのお手伝いができたら・・・と思っています。


だから、今日も訊きます。
生徒ちゃんに笑われても(笑)


《なぜ?》のその先に、
もっともっと楽しい世界が見えてきますように・・・♪