イギリス人の友達と飲んでいるときに「Netflix入ってるなら、ストレンジャー・シングスみなよ!」と熱弁された。軽く酩酊状態だった僕はうんうんと頷いていただけだったが、意識のはっきりしていた弟はその話をしっかり聞いていた。そして翌日、二日酔いでぐったりしている僕のもとに弟からLINEが入ってきた。

「一話見たけど、ちょう面白いぜ!」

そんな弟に倍プッシュされてなんとなく見た『ストレンジャー・シングス 未知の世界』だが、これは想像をはるかに超える面白さに溢れた作品だった。

おもしろすぎて一気見してしまった。

 

 

 

【あらすじ】

1983年11月6日、インディアナ州で、12才の少年ウィル・バイヤーズが失踪する。ウィルの母のジョイスは半狂乱となって息子を探す。警察署長のホッパーが捜査を始める。翌日、不思議な能力を持つ謎の少女が現れ、暗く邪悪な物事も起き始める。

(wikipediaより)

 

 

 本作はE.Tとか遊星からの物体Xのような80年代SFに対して強烈なオマージュを捧げる作品である。たしかに今のSFは少しシビアすぎる。それに比べて80年代のSFはちょっと抜けた感じもあってぶっちゃけ微笑ましかった面もある。(あ、エイリアンシリーズはちっとも微笑ましくなかったです)

 ということで時代設定も1983年。BGMは無論バッキバキのシンセサイザーがびっこびこである。OP画面なんかノイズまで入ったりして思い切り80年代っぽいのがいい感じだ。主人公のナード少年たちもTRPGやったり、ATARIに興奮したり「ああ、古い」と思える。いいね。

 

 

 今作を簡単に説明すると

 

失踪したウィル少年を探す友人、マイク、ダスティン、ルーカスの前に謎の少女 イレブンが現れる。次第に街に異変が起こり始める。

 

というもの。

 

 だからウィルとイレブンの関係性が大いに重要なファクターとなる。明かされる謎にグイグイと引き込まれることは間違いない。

 

 

ところで僕はとある作品と共通点を見つけた。

 

「漂流教室」である。あ、漫画のほうね。

 

 漂流教室は、小学校が未来世界に飛ばされ小学生たちがバトルロワイアルするという話。現実世界では小学校がガス爆発でぶっ飛んだことにされている。だが実際は少年たちは未来世界に言ってしまっているのである。

 主人公の翔ちゃんのお母さんは自分の息子が別世界で生きていることを感じ取り、なんとかコンタクトを取ろうとする。その様は側から見たら完全に狂人。周囲の人間も「息子を亡くして以来狂ったのね」とアレな人に対する反応である。しかし翔ちゃんとお母さんは時間を超えて通じることができるようになる。親子の絆が時間を超えたのだ。

 こんかいもウィルの母親であるジョイスは「息子は死んだ」と言われ続けても頑なに信じなかった。電飾を部屋にぶらさげまくり、必死に呼びかけるのである。警察署長とか身内からも「おかしくなった」と言われるがそれでも息子の生存を信じて必死に呼びかけるのである。

 偶然というか「親子の絆」を表しているからよくある話なのかもしれない。

 

 

 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』はよくできたドラマである。

破竹の勢いでドラマを作りまくるNetflixから目が離せない。

今年はMCUに所属するディフェンダースも始まる。