ベンゼマの決断を受け入れたリヨン、代役探しは難航 | IN THE LIFE

ベンゼマの決断を受け入れたリヨン、代役探しは難航

リヨンは1日、公式サイト上で、カリム・ベンゼマの移籍に関し、レアル・マドリーと移籍金3500万ユーロ(約47億7000万円)で合意に達したことを発表した。同サイトの声明によれば、ベンゼマのパフォーマンスによって追加されるボーナス次第では、リヨンは最高4100万ユーロ(約55億9000万円)を受け取ることになる。リヨンの希望額は「4000万ユーロ=約54億5000万円」と言われていた。

 リヨンはプレスリリースの中で「ベンゼマ本人が最終的に『世界最高峰の選手を中心に築かれる野心的な新プロジェクトの一員となる』というレアル・マドリーが差し出したチャンスをつかみたいと望んだ。リヨンはベンゼマの決断を受け入れ、両クラブにとって満足のいく移籍の条件について交渉を行った」と説明している。レアル・マドリーのほか、マンチェスター・ユナイテッドも、ベンゼマの獲得を望んでいた。

 これに先立ちベンゼマは、2010年のワールドカップを視野にリヨンにもう1年残りたいという意志を、代理人を通し繰り返し表明していた。だが「目の前に差し出されたまたとない好機に、考えを変えたらしい」と仏『レキップ』紙は伝えている。これでジュニーニョ・ペルナンブカーノ、ベンゼマという攻撃の柱を2本とも失ってしまったリヨンだが、この夏に正式に獲得を決めた補強要員の数はいまだゼロ。大黒柱の代役となるはずのリサンドロ・ロペス(ポルト)獲得の交渉は続いているが、獲得競争は厳しく、容易なことではないと見る向きも多い。