いっかげつ。 | わがままプリンセス

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13歳で心臓病で亡くなったロンチーのぷりん姉さん(♀)と トイプー モナカ(♀ 9歳) 突然現れた怪獣トイプー チョコ(♂ 5歳)の生活を 下手くそなイラストと写真で綴ります。



ちょうど 一か月前の朝


いつものように 主人にパンをもらい


いつものように 部屋に戻り


いつものように 大きな声で 「ママ 起ちて!」と


叫んでいた ぷりん。



朝がつらいわたしは 布団からただ目を開けて


いつもの大きな瞳で しっかり立って叫ぶぷりんを見て


もう少し寝かせてと 目を閉じた。



しばらくして 起きてみると


トイレシーツの上に排便していたので


ああ ほめてほしかったんだなと 思った。



午前中出かける用事があり お昼過ぎに帰ったが


ごはんを食べてないだけで


いつもと変わってないように その時は思えた。



夜が来ても ごはんを食べないぷりん。


ゆうべは しっかり食べたのに。


明日は月曜日だから病院に連れて行こうと


予約を入れた。



その深夜


ぷりんは わたしにすがるように 膝に入ってきた。


直後 今までにない激しい発作が起きた。



慌ててリビングの酸素ボンベに走り


ぷりんの名を叫びながら 酸素を吸わせた。


病院に電話をしても つながらない。



長い長い夜。


朝7時にやっと病院に連絡が取れ


ぷりんを抱きしめ 主人に連れて行ってもらい


そのまま入院した。






一か月前のあの日の朝


いつも以上に可愛い顔でわたしを起こすぷりんが


今もはっきり焼きついている。



起きて ほめてやれなかった。


どうして 起きてほめてやらなかった。


どうしてもっと早く病院に連れて行かなかった。


どうして どうして どうして…




ぷりんはそれから12日間 がんばった。


帰って来れると信じていた。



亡くなる前の日


もう酸素室から出ることができなくなっていたぷりんは


わたしを見つめて 涙をこぼした。


赤い涙と 透き通った涙。


そして わたしに初めて背を向けた。



ママはもう助けてはくれない。


ぷりんはそう思っていたに違いない。





そして生きることをあきらめた。。。





一か月前のあの日


早く異変に気づき 病院に連れて行っていたら


今もあの大きな瞳で わたしを見つめていてくれただろうか。


白い美しい毛を撫でていることができただろうか。


ママほめて!と 呼んでくれていただろうか。





昨日チョコを病院に連れて行ったとき


酸素室を見るのが怖かった。


ぷりんが ガラス越しにわたしを待っててくれるような気がして。


でももうそこにはいない現実を突きつけられて。



面会に来ている人がうらやましくて。


あなたの子はまだ生きて酸素室でがんばっているのね。と。





悔やんでもしかたないことだけど


この一ヶ月 苦しくて苦しくて


今日が来るのが怖かったです。


ぷりんがこの家で暮らした最後の日から一ヶ月。


戻りたくても戻れない。




ぷりんが恋しい…。