待つことしか出来ない日々 ~U美~ | 男の本音 ~自分を見つめ直すために~ 

待つことしか出来ない日々 ~U美~

■U美関連の過去記事リンク(時系列)

U美との出会い1
U美との出会い2
初のサシ飲み1 ~U美と~
初のサシ飲み2 ~U美と~
お兄さんみたい発言のその後 ~U美と~
人生初の下調べ
眠れぬ日々1 ~U美~
眠れぬ日々2 ~U美~
約束の金曜日1 ~U美~
約束の金曜日2 ~U美~
約束の金曜日3 ~U美~
約束の金曜日4 ~U美~





思いもよらない形で告白の結果待ちとなったオレ。
金曜日の帰り道、頭の中は色々なことが駆けめぐり、とにかくハチャメチャな状態であったのだろう。思い出そうとしても何も思い出せない・・・
オレの脳内は不可思議な状態に陥っていたようだ。

この週末、幸か不幸か予定がない。

恐らく金曜の後のことも考えていたから空けていたのだろうが、このような状態になると、何もない週末が逆にオレを締め付けていくのではないか。


気づいたら既に家に着いていた。
いつもつけるTVさえ付けるのを忘れていた。
オレはひとりソファーでバーボンを転がしながら、今宵の出来事をすべて思い出す。。。


 1件目のお店

 夜景のバー

 手を繋いだ公園

 そして、告白


とても不思議な気分であった。


喜んでいいのか悲しんでいいのか。それとも、笑えばいいのか怒ればいいのか。


自分の感情が分からない。

いつもの酒の味さえ分からない。


頭の中はそんなことは気にせずに勝手に話を進める。


結局、今夜答えはでなかった訳だ。
しかし分かっていること、変らない事実はいくつかある。
そこからオレは現在の状況を論理的に整理しようではないか。


ただ・・・





形をなさない考えに多少疲れきたのか、横になり電気を消してみる。

しかし、暗くなればなるほどさらに頭の中は冴えてくのだ。


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<事実>
・U美は3回オレと飲みに行った。そして次のお台場の約束もOKした。
・U美から「帰りに散歩していこう」と誘った。
・手を繋いだ。
・キスしなかった。(しようとはしたのだが)
・告白した。
・断られなかった。
・答えは次のお台場、ということになった。
・以前、U美はオレのことを「お兄ちゃんみたい」と言った。


<捉え方によって異なる事象>
・キスしようとしたときのU美がちょっと引いたような感じだった
・告白した後の帰り道、U美から手を繋いできた(はずである)


<問題の核心>
・何故告白の答えを先送りしたのか?


<その解(プラス思考編)>
・はっきりと伝えたのでオレがU美と付き合いたいという気持ちはしっかり伝わったはずである。
・確かにここまではっきり告られるという想像はU美にはなく、はっきりとした答えを前もって準備していた(心構えが出来ていた)訳ではなかったのかもしれない。
よって、驚きとともに軽く受け答える事が出来ないと思い、答えをお台場に先延ばしした。
・今日1日はキス未遂のときを除けばほぼ完璧であった。
・もしオレのことをお兄ちゃんとして見ているなどして、この人と付き合うとかはあり得ないと前から思っていたのであれば、告白のときにその場で断ったはずである。


<その解(マイナス思考編)>
・オレのことを嫌いではないので告白を断りはしなかった。
・あまりにも直球で来たため、その場で対応することができそうもなく、とりあえず答えを先送りした。またこの場で断るのが「相手に対して悪い」という気持ちもあった。
・これからも友達としては続けていきたいので、無下に断ることはしたくなかった。
・友達や兄弟みたいな感覚であれば、手を繋ぐのもなんら問題ない。すこしぐらいいちゃいちゃするのもそれはそれであり、みたいな感覚。ただしキスはNGであるため、未遂のときはカラダを引いた。

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ひとつひとつの事象とU美の一挙手一投足に対して、プラスの捉え方とマイナスの捉え方の両面から見ることによって、オレは事態を冷静に分析しようとした。

ただ、プラスの方へは自然と考えられるのであるが、マイナスの方の考えはどうも無理があるような気がしてならない。

そのことをオレは直感的に分かっていたようだ。
だから、プラス方向で脳内議論に終止符が打たれてオレは安心して待てる、そんな状況を求めていたようにも感じるのだ・・・

これから続くただ待つしかない日々を乗り越えるために。





家で飲み直した酒もすこし回ってきたせいか、オレの頭の中はひとつの思いに辿り着こうとしていた。



考えても仕方ない。

U美が真剣に考えてくれること、

そのことに感謝しよう。

答えはお台場で出るんだ。

お前は待てばいいんだ。






そして眠りにゆっくりと落ちていくオレ・・・


っとその時、ケータイの着信音が鳴り響く。



U美からのメールであった。