約束の金曜日1 ~U美~
引っ張って引っ張って申し訳ございませんでした。
金曜日の話のスタート、3夜連続でいきます!!
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
■U美関連の過去記事リンク(時系列)
U美との出会い1
U美との出会い2
初のサシ飲み1 ~U美と~
初のサシ飲み2 ~U美と~
お兄さんみたい発言のその後 ~U美と~
人生初の下調べ
眠れぬ日々1 ~U美~
眠れぬ日々2 ~U美~
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「申し訳ございません。お席の方はご来店されたお客様ごとにご案内させて頂いておりますので。」
「大変申し訳ございません。ご予約の方はちょっと・・・」
金曜直前の出来事である。
今まで毎回店は当然のごとく予約し、またそれにU美も喜んでいてくれたのだが、今回はそれが通じなかった!
ただオレは落ち着いていた。
OPENしたてのOAZOを諦め、「むしろOAZO効果で周りがいつもりも空いている可能性あり」「たまには2人で店を決めるのもいいんじゃん!」とプラス方向に金曜プランを即時変更。
金曜、18時45分。
約束は19時と遅めだったため、一足先に○ビルに着いたオレは店の様子を見に行こうとしたその時、U美より着信あり。もう着いたとのこと。
1Fエスカレーター前で少し髪を切ったU美を見つけると、オレとU美は同時に近寄った。決して小走りするわけでもなく、笑顔で。
レストラン街の看板を見ながら、
「どーしよっか?実は今日は予約できてなくてさ。」
「あ、ホントに?じゃぁねぇーーー」
(相変わらずU美は自分で何かを決められないタイプなので)
「じゃ、ここ(和)かここ(イタリアン)なんてどう?」
「うーん・・・」
「じゃこっちで決まりだな(笑 行くぞ!」
ま、2人で一緒にちょっとでも悩んだってことが大事なんだと、いつも以上にプラス思考な自分を感じながらエスカレーターを上った。
和系のダイニングに入り、とりあえず乾杯。
数品頼んで、「並ばずに入れてラッキーだった」とかとりとめもない話をするが、どうも今日のオレは会話が上の空な気がしてならない。
会話自体は問題ないのだが、いつもにましてオレはつまらないというか、面白いことを言えてないというか・・・
でも相変わらずU美の笑顔が輝いているのが、オレを支えてくれていたというか、とても力強く感じる。そんな感じであった。
U美が髪を切ったことに触れ、
「なんか似合わなくなってたとか言ってたけど、全然似合うじゃん!イイ感じ♪」
なんてさりげなく言えない自分がとっても歯がゆい。
誉められて嬉しくない人はいないって分かっていても、どうも切り出せない。
なんか今日のオレはいつもの軽快さが足りない、と自分でも感じていた・・・
そして話題は今年の夏の思い出に。
「今年初めてボディーボードをやったんだー」とU美は楽しそうに話す。
そういえば初めて会った時、オレに「もしかしてサーファー?」とか言ってたなぁ
(サーファーの彼氏が欲しいのかな?)
とか思いながら、クラゲに刺されそうになった話を笑いあっていた。
オレも軽く夏の思い出を話す。
ディズニーでの悪夢はさすがに話さなかったが、花火に行ったこと、海に行ったこと、バスケしに仲間と旅行に行ったこと、バーベキューを河原でしたこと・・・
俺の話は尽きない。
そんなこんなであっと言う間に時間は経ってしまう。
3杯目のビールを空けた後オレはトイレに立ち、時計を確認してから、鏡の前の自分に言い聞かせる。
今日がターニングポイントになるかもしれないぞ!!お前の
と。
席に戻ったオレ。
U美がトイレは大丈夫というので、そのまま会計をすませる。
オレはU美を制し、全部払っていた・・・
それが当たり前のように。
店を後にし、ほろ酔いな自分を感じながらU美に話しかける。
「じゃ、上に行こうぜ!」
「え?」
「さっき予約入れといたんだ、最上階!」
「ほ、ほんとに~~??」
実はオレは前の日から予約していた。
何故嘘をついたのか自分でもよく分からない。
2件目を予約しといて1件目を予約してないことを知られたくなかったのか、それともあまりにもなお店だったため、偶然を装った方が誘いやすかったからなのだろうか?
「あ、ここかな?」
気づくとオレ達はBarの入口に来ていた。
独特の薄暗い匂いを感じながら。
金曜日の話のスタート、3夜連続でいきます!!
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■U美関連の過去記事リンク(時系列)
U美との出会い1
U美との出会い2
初のサシ飲み1 ~U美と~
初のサシ飲み2 ~U美と~
お兄さんみたい発言のその後 ~U美と~
人生初の下調べ
眠れぬ日々1 ~U美~
眠れぬ日々2 ~U美~
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「申し訳ございません。お席の方はご来店されたお客様ごとにご案内させて頂いておりますので。」
「大変申し訳ございません。ご予約の方はちょっと・・・」
金曜直前の出来事である。
今まで毎回店は当然のごとく予約し、またそれにU美も喜んでいてくれたのだが、今回はそれが通じなかった!
ただオレは落ち着いていた。
OPENしたてのOAZOを諦め、「むしろOAZO効果で周りがいつもりも空いている可能性あり」「たまには2人で店を決めるのもいいんじゃん!」とプラス方向に金曜プランを即時変更。
金曜、18時45分。
約束は19時と遅めだったため、一足先に○ビルに着いたオレは店の様子を見に行こうとしたその時、U美より着信あり。もう着いたとのこと。
1Fエスカレーター前で少し髪を切ったU美を見つけると、オレとU美は同時に近寄った。決して小走りするわけでもなく、笑顔で。
レストラン街の看板を見ながら、
「どーしよっか?実は今日は予約できてなくてさ。」
「あ、ホントに?じゃぁねぇーーー」
(相変わらずU美は自分で何かを決められないタイプなので)
「じゃ、ここ(和)かここ(イタリアン)なんてどう?」
「うーん・・・」
「じゃこっちで決まりだな(笑 行くぞ!」
ま、2人で一緒にちょっとでも悩んだってことが大事なんだと、いつも以上にプラス思考な自分を感じながらエスカレーターを上った。
和系のダイニングに入り、とりあえず乾杯。
数品頼んで、「並ばずに入れてラッキーだった」とかとりとめもない話をするが、どうも今日のオレは会話が上の空な気がしてならない。
会話自体は問題ないのだが、いつもにましてオレはつまらないというか、面白いことを言えてないというか・・・
でも相変わらずU美の笑顔が輝いているのが、オレを支えてくれていたというか、とても力強く感じる。そんな感じであった。
U美が髪を切ったことに触れ、
「なんか似合わなくなってたとか言ってたけど、全然似合うじゃん!イイ感じ♪」
なんてさりげなく言えない自分がとっても歯がゆい。
誉められて嬉しくない人はいないって分かっていても、どうも切り出せない。
なんか今日のオレはいつもの軽快さが足りない、と自分でも感じていた・・・
そして話題は今年の夏の思い出に。
「今年初めてボディーボードをやったんだー」とU美は楽しそうに話す。
そういえば初めて会った時、オレに「もしかしてサーファー?」とか言ってたなぁ
(サーファーの彼氏が欲しいのかな?)
とか思いながら、クラゲに刺されそうになった話を笑いあっていた。
オレも軽く夏の思い出を話す。
ディズニーでの悪夢はさすがに話さなかったが、花火に行ったこと、海に行ったこと、バスケしに仲間と旅行に行ったこと、バーベキューを河原でしたこと・・・
俺の話は尽きない。
そんなこんなであっと言う間に時間は経ってしまう。
3杯目のビールを空けた後オレはトイレに立ち、時計を確認してから、鏡の前の自分に言い聞かせる。
今日がターニングポイントになるかもしれないぞ!!お前の
と。
席に戻ったオレ。
U美がトイレは大丈夫というので、そのまま会計をすませる。
オレはU美を制し、全部払っていた・・・
それが当たり前のように。
店を後にし、ほろ酔いな自分を感じながらU美に話しかける。
「じゃ、上に行こうぜ!」
「え?」
「さっき予約入れといたんだ、最上階!」
「ほ、ほんとに~~??」
実はオレは前の日から予約していた。
何故嘘をついたのか自分でもよく分からない。
2件目を予約しといて1件目を予約してないことを知られたくなかったのか、それともあまりにもなお店だったため、偶然を装った方が誘いやすかったからなのだろうか?
「あ、ここかな?」
気づくとオレ達はBarの入口に来ていた。
独特の薄暗い匂いを感じながら。