大前提として、僕は、松本人志の30年来の信者である。
ただ、松ちゃんの映画が面白くないというのは中田氏と同意見だ。
そして、中田氏が自分の意見を発信すること自体は自由。
色んな意見があって良いと思う。
ただ、中田氏の発言を読んだ限り、
中田氏が、お笑いで一番大切なことを
理解していないことは分かった。
お笑いで一番大切なことは「愛」だ。
例えば、M-1で優勝するコンビには共通点がある。
それは「楽しそうに漫才をしていること」である。
楽しそうに見える漫才をするためには、
・お笑い、漫才への愛
・長年、苦労を共にしてきた相方への愛
・大舞台を用意してくれた番組スタッフやスポンサーへの愛
・真剣に評価・フィードバックしてくれる審査員への愛
・観客・視聴者を笑わせたいという純粋な愛
・人生の貴重な時間への愛
など、様々な「愛」が必要不可欠だ。
漫才を通してこれらの「愛」を感じられるから、
観客は安心して好意的な反応を示すことができる。
そもそもお笑い芸人としての実績において、
中田氏は、松本人志さんと同じ土俵に上がれるレベルに無い。
日本の二軍のプロ野球選手が、大谷翔平選手に、
「お前のせいで俺の出場枠1つ奪われた」
と言って、噛みついているのとレベル的には変わらない。
そういう意味で、中田氏はきっと、
芸人として多くの人を笑わせることは諦め、
「Youtuberにしてはかなり面白い人」として生きていく
不退転の覚悟を示したのだと僕は微笑ましく受け止めている。
ちなみに営業として売れるために必要なことも
原理原則は同じである。
目先の数字を最優先し、小手先のテクニックで、
人の心を動かそうとする人は愛されない。
楽しそうに仕事をしているから、良い顧客と良い仲間が集まり、良い仕事ができるのだ。