何度も通った、彼の家。

何度も乗った電車。

この日、乗る電車を、初めて間違えた。

緊張していないふりをしても、やはりいつもとは心境が違うのだと気づいた。


電車ではいつも本を読む。読書が趣味だ。

この日は、何も考えないように

なぜだか、前に会ったときのほうが男前に見えた。

前に会ったときのほうが、話していて楽しかった気がした。

一緒にいて、なにか、違和感がある。


なぜだか気づいたのです。

それは、連絡がとれなくなった彼の存在が脳をよぎるから。


ペアセットを頼んだのですが、パスタは各自自分が頼んだものしか食べず、「あの彼となら分けて食べただろうに」と思ったり。

彼が、がんばってしゃべってくれるのを見て、「あの彼はこんな早口でしゃべらないな」と思ったり。


連絡がとれなくなって、もう冷めたと思っていた彼が、こんなときになって邪魔をする。

やっぱり、そっちをきっぱりさせないと、気持ちが残ってしまって、この彼とは進んでいけないな、と思いました。


食事がおわり、彼と別れてから、連絡がとれない彼に電話してみた。

が、やはり電話をとらない。

メールをしてみた。返信はない。


でも、とにかく、家に押しかけてみよう。

明日まではGWのはずだから、とにかく会ってみよう。

会えなくても、手紙を残してこよう。

それで1週間連絡がなければ、もう次にいこう。

そう決めました。

パーティーの彼とは、1日何通かメールして、順調に日々が過ぎていきました。

2回目に会う日も決まりました。


パーティー後のお茶してるときに、次はごはんでも・・・と誘ってくださり、二人でどこに行くか考えていたのですが、彼はとにかく女性慣れしていない感じでした。

「自分がいつも行くお店といったら、ラーメン屋とか牛丼とかですかね。ラーメンとかは?好きですか?」と聞かれました。


いやいや^^; 2回目のデートで行く場所じゃないでしょ!

ラーメンって、すぐ食べ終わるし!!

店すぐ出ないかんやん!その後どうするん!


とは言えず、「せっかくだから、普段行かないような店にしませんか?うちの兄は、カフェとかパスタとかは男同士で入りにくいからって、たまに『一緒に行って』って妹を誘ってきますよ。」と言ってみました(←実話です)


すると、「そうですね、探してみます」と。

女慣れはしていないけど、素直ないい人だ。


で、探してくれた結果、うちの近くのパスタやさんに決定しました。


当日、ナビを使ってきてくれたものの、ナビがわけわからんとこにナビったらしく、30分ほど遅れてきました。

でも、すっごく謝ってくれて、特にマイナスイメージには結びつきませんでした。


しかし2回目に会ったこの日、私の気持ちに少し変化があったのを感じました。