皆さんは月の満ち欠けって、ふだん気にしていますか?

満月や新月、またそれに向かう途中で自分の心身を観察してみて何か気づくことはありますか?


スワラ・ヨーガの今朝の宿題は、陽の出の時刻に自分の呼吸が右と左どちらが優勢かを観察することでした。シンガポールでは、きょうは6:45に日が昇るとのことで、スワラ・ヨーガの理論では、その時優勢なのは、左鼻。(そうでなくともがっかりする必要はありませんが・・・)


呼吸を観察してみると、鼻の右側が開いている時間と左側の方が優勢な時間が約1時間から1時間半後と交互にやってくるのがわかります。また、入れ替わる時は両側がほぼ同じという状態が1~4分ほど続きます。


身体の右側は左脳と関連し、左側は右脳と関係があることはご存知の方も多いかと思います。つまり右鼻が優勢の時は左脳的なロジカルなものが強い状態、逆ならば右脳的なクリエイティヴな要素が強い状態になります。


昔のヨギたちは観察によってこれを経験的に知っていたのですが、現代では西洋医学的な実験によっても、証明されているそうです。


スワラ・ヨーガでは自分の呼吸を観察し、月の満ち欠けや曜日など身の回りの環境との関係で呼吸がどのように変わるかを意識することで、わたしたちの身体、ひいては意識や心の状態に働きかけていくのです。


理論的な講義の時間と、アーサナやプラーナヤーマ、ヨーガ・ニドラ、瞑想などの実践を取り混ぜてのワークショップです。サティヤナンダ・ヨーガの真骨頂であるヨーガ・ニドラは、やはり生の先生の声でするのが一番。ただ夜や食事後などは寝ないようにするのが一苦労ですが・・・。


理論では、イダ&ピンガラの2つのナディについて学び、陰陽、太陽と月、といったそれぞれ「男性的」「女性的」のようにペアになる概念をみていきました。


また、生命エネルギーであるプラーナの5つの種類 (プラーナ・ヴァユといいます) についても、説明がありました。これらはエネルギーという観点から私たちの身体をみたものです。


プラーナヤーマでは、左右の鼻から交互に呼吸するナディショーダナ呼吸法とシタリ呼吸法をムラ・バンダも同時に使って。アーサナを行う時も呼吸の長さをカウントして動くなど、意識を呼吸に保ちつつ練習をしていきました。


講師のスワミ・ムクティボダナンダによれば、こうした実践において最も大切なことは、Ability to Witnessだそうです。自分の行動、身体、呼吸、心や感情などを、自分で観察し認めること。それが全てのスタートであると。ヨガの練習をするときだけでなく、日常生活の一瞬ごとが大切との言葉に、深くうなずいたのでした。


さて、明日もこのワークショップは続きます。ヨーガ・ニドラで眠らないよう、今晩は早寝せねば!