保科 直美の声
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善光寺

5月11日

長野の合宿から帰ってきてもう1週間です。

10日間のトレーニングも、カリキュラムがきちきちな割にとても平和にすぎ、とても幸せでした。参加してくれた皆さん、どうもありがとう。そして、美しい長野に感謝。善光寺はこれで3度目ですが、何度行っても、人の温かさ、食べ物のおいしさ、そして皆が大切にしながら維持される、長野市の美しさに改めて感激します。

今回は養成のトレーニングが始まる第1日目が、聖火が長野市を巡った日とたまたま重なり合いました。ヘリコプターがバリバリ空を飛び交い、たくさんのお巡りさんが警備にあたり、何となく戦場を思わせるような、聖火リレーになりましたが、世界中のどこよりも、日本は平和だったと思います。「同じ仏教国をサポートするために」そんな理由で聖火リレーの参加を辞退した善光寺。小さなことのようで、実は平和に対するとても大きな意思表明のように思えます。

善光寺に向かって敬意をはらい、旗を振りながら暴動を起こさなかったチベット人。そんな人たちの前を通り過ぎながら、初日のヨガインストラクター養成コースを開催した宿坊に向かいながら、とても神聖な気持ちになれました。

人を大切に思う気持ち、武力よりも経済制裁よりも、何よりも人の心に訴えるものがあるのでは。

いつでも優しい気持ちにさせてくれる善光寺で、ヨガのトレーニングが行えたことに感謝します。

以下、インド紀行の続きです。

23日目

恋愛

インドで社会的に許される男女の恋愛は、一回きりらしい。そう、一生で一回。社会的位置関係が違う人と恋愛してしまったスワプニル。35歳になってやっと恋愛をした遅咲きのソニー。来年は親の決めた許嫁と結婚するジャイ君。もちろん恋愛経験は一回もなし。しかも結婚するまで相手の顔は見てはいけないらしい。スパのマッサージ師、チャンドラカンは2歳で結婚しているし、こんなに近いところにいる人たちでも、時折理解ができない時がある。日本は私たちが思っているよりずっと、西洋に近くなってしまったのかもしれません。

22日目

少年

アーユルヴェーダの先生、マニッシュさんとお昼を食べながら、12歳くらいの少年が床を拭いているのを見ていたら、ぽろぽろ涙が流れてきて、マニッシュさんも自分自身もびっくりです。

どこの国に行っても、人が気になります。幸せに暮らしているのか、優しい人たちが住む国なのか。特に気になるのが子供たち。平日のお昼に、インドでも日本でも、この地球上で子供たちが、働いていてはいけないと思います。モップを持つ代わりに、鉛筆を手渡して勉強させてあげたい。大切な可能性。この街にいると、そうしたことを考えられずにはいられません。

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