有力テック系ニュースサイトのデータから読み解くテック業界のトレンド | IT企業のPR

有力テック系ニュースサイトのデータから読み解くテック業界のトレンド

以前ご紹介したことがありますが、USの有力なテック系ニュースサイトで掲載された記事の中から注目すべきニュースを選りすぐって紹介する「Techmeme(テックミーム)」というサイトがあります。このサイトは、テック関連に携わる人が頻繁にチェックするサイトで、最新のテック業界に関するニュースを掲載しています。

このサイトの創設者であるGabe Rivera がブログで、昨年2012年に同サイト上で掲載した記事のヘッドラインの中で使われたトップ20のキーワード調査のデータをもとに、最近のテック業界の大きなトレンドを分析していましたのでご紹介したいと思います。

以下が、記事のヘッドラインの中で最も使われたトップ20のキーワードです(注:定冠詞や前置詞など、一般的に使われるキーワードは対象から省いたとのこと)。

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まず何といっても「Apple」が一番多くヘッドラインの中で使われ、11.45%以上のヘッドラインでAppleが使われていたそうです。明らかにAppleがニュースメーカーであることを示しています。

次に多かったキーワードは「Google」でヘッドラインの9.93%で使われていたそうです。Appleにせまる頻度でGoogleのニュースが紹介されていたことを示しています。

ソーシャルネットワーク関連でトップ20の中に入っていたのは、「Facebook」と「Twitter」です。「Facebook」がヘッドラインの7.55%を占めていたのに対して、「Twitter」は2.81%で、Facebookのほうがより多くヘッドラインで登場していたことを示しています。

上記の4社以外にトップ20にランクインした企業名は、Microsoft(4.88%)、Samsung(3.32%)、Amazon(2.32%)でした。

また、企業名以外でトップ20の中にランクインしているキーワードで多いのは、「app」(4.34%)、「mobile」(3.73%)、「android(3.67%)、「iphone」(3.50%)などであり、明らかにモバイル関連が多いことを示しています

また、別の日のブログ記事で、記事のストーリーの観点からどのような内容の記事が2012年に最も多く紹介されたのか分析していたので、こちらのほうも紹介したいと思います。Techmemeでは、注目度の高いストーリー記事ほど、様々なアングルからの記事がアグリゲーションされて、一つのストーリー記事に紐づく記事が増えます。その特徴をもとにして、紐づいている記事が多いストーリーを注目度が高いストーリーとしてランク付けして、上記のブログ中で紹介しています。

その結果をみると、ほとんどが発表案件に関するニュースで、こちらでもAppleを筆頭に、Facebook、Microsoft、Google、Amazonに関するストーリー記事が大半を占めていました。

このブログ記事の分析でおもしろいと思ったのは、テック業界で注目されるストーリー記事が、それぞれ関連性を持っていて、これほどまでに一つの共通した物語であるかのようにテック業界のトレンドが語られることはこれまでになかったというコメントです。最近のテックのトレンドは上記で紹介した4社もしくは7社のプレイヤーによる覇権争いが一つの共通したストーリーを生み出していて、この土俵を考慮することが今後重要であることを示唆していると思いました。