【シャムネコの子供、再び登場】わいはネコやねん(第33話、超短編猫小説、猫ブログ) | わいは猫やねん(超短編小説)猫小説、猫ブログ

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登場ネコ紹介


野良シャム(シャム猫風)=シャム猫に似た雑種の野良猫、雑種だがシャム猫だとプライドを持ってる。

シャム猫の子ども=無邪気な血統書付きの本物のシャム猫であり飼い猫

わい=名前はまだない野良猫でありこの物語の主人公。野性味あふれる人間に依存しない野良猫だったが、今はスナックのママに依存して、かなり太り気味。



わいはネコパンチの練習をしている。

シュ、シュと音がなり、わいのパンチが空を切る

その時「重そうなパンチやの~」と野良シャムがやって来た。

「この頃体重が増えたからな」わいは言った

「ほんまヘビー級やな」とわいの腹まわりを見て野良シャムが言った。


そこは見んといて。


わいも十分理解しています。太りすぎです。でもしかたないやん。

スナックのママが美味しいもんばっかり食わしてくれるんやから。


野良シャムも大人だから、わいには「デブ」とか「太ってる」等の単語は言って来なかった。

そこへ飼い猫のシャム猫の子どもがやって来た。


「お二人さん、おはようございます」子どもらしく元気に挨拶してきた

「おはよう」わいら大人も挨拶を返した


前回、野良シャムに向かって「シャム猫に似た雑種で、ただのうす汚い野良猫と飼い主が言ってた」と正直に言って、大人の野良シャムを半泣きにさせた張本人や


もちろん子どもやから罪の意識は感じ取らんみたいや。

だけど、あんな悲しそうな野良シャムは二度と見たくない。

だから、会話の中心をわいに持って行こうとした。

わいは雑種とかうす汚い野良猫って言われてもショックなんか受けへん。

わいは雑種に誇りを持ってる。そして誇り高き野良猫であるこを自負している。


うす汚い、結構や。

わいにとっては最高の褒め言葉や


わいは所詮、うす汚いドブネズミよ!


いやっ(汗)ネズミちがうで、ネコやで!


そんなこんなで、わいはシャム猫の子どもに話し掛けた。

「散歩中、他の動物にいじめられたら言いや。わいはシャム猫やなく、所詮うす汚い雑種の野良猫やけど、ネコ同士仲良くやろうや」

すると、シャム猫の子どもは首をかしげながら言った。

「えっ、おじさんは『ブタとネコの雑種で、よくブヒブヒ言いながら残飯あさっているネコブタって言う新種の生き物や』って僕の飼い主が言ってたよ」と言って去って行った。

わいは目に涙を浮かべならが、「ほんま子どもの正直さって残酷や」と声を振り絞って言った。

となりで野良シャムがゆっくりと大きくうなづいた。

ある初冬の出来事やったわ。







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