破産申請中の米自動車最大手ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）の大型ＳＵＶブランド「ハマー」が、中国の重機メーカー、四川騰中重工機械に売却される見通となりました。ハマーは、燃費は悪いが馬力はある米大型車の象徴的な存在で、かつては、シュワルツネッガー・カリフォルニア州知事が映画俳優時代から愛車にしていたことでも有名です。
ハマーは１９９９年にＧＭが買収、大型かつ高馬力の車を志向するドライバーたちに愛されて続けていました。しかし、２００５年夏以降のガソリン価格高騰と消費者の低燃費志向の高まりによって売り上げは急速に落ちこみ、さらに環境運動団体からもも目の敵にされるなどあり、実はGMは１年前からハマーの身売りを検討していました。
売却が決まらなければハマーブランド自身もなくなる可能がありましたが、中国企業への売却は、心境は複雑なところがるでしょう。自動車大国は、かつてはアメリカでしたが、中国は自動車販売台数で今年初めて米国を抜くことがほぼ確実です。
ハマーは、中国では「悍馬（「勇猛な馬」の意味）」と表記されます。
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