LG U+がPantechを助けるとして値下げを断行、しかしPantechを殺す行為と批判も

韓国の移動体通信事業者であるLG U+はPantech製のスマートフォン「Pantech VEGA Secret Up」の出荷価格を一方的に値下げしたことが分かった。

通常、出荷価格の値下げはメーカーが移動体通信事業者3社の意見を総合して判断し、メーカー合意の元で実行されるが、LG U+はPantechとの合意なしに値下げしたという。

LG U+の言い分は“値下げして大量に売ることで経営難のPantechを助ける”“値下げは移動体通信事業者3社の意見を取り入れるのが一般的であるが、営業停止の問題もあり今はそれが難しい”“Pantechを助けるために他社もすぐに下げるだろう”としている。

Pantech VEGA Secret Upは2013年12月に発売されているが、出荷価格は954800ウォンから599500ウォンと、40%近くの大幅な値下げとなっている。

値下げされた355300ウォン分はPantechとLG U+が負担しなければならない。

経営難のPantechとしては大幅な値下げは非常に厳しいが、継続的に移動体通信事業者に納入しなければならないために、強硬な態度をとるのは難しいという。

特にPantechは韓国市場を中心に展開しており、移動体通信事業者に納入できなければ大幅に販路が減少する。

LG U+はPantechの立場が弱いことを理解し、あえて値下げをしたのではとの見方もある。

Pantechの関係者は“出荷価格の一方的な大幅な値下げは明らかに損害であり、LG U+の行為が何故Pantechを助けることになるのか分からない”と不満を示している。

LG U+の広報は“値下げ分の負担の分担はPantechと協議する”としながらも、韓国のフォーラム等では“助ける行為ではなく殺す行為”との意見も出ている。

・NAVER NEWS
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