先日、ある経営者の方から相談を受けました。
いつも言い訳ばかり言う社員がいて困っていると。
よくある話ですが難しい問題ですね…。
言い訳していませんか?
私もついつい忙しいことを言い訳にしてしまう時があります。
ダメですね。反省しました…。
人はなぜ言い訳をするのか、
それは自分を守りたいからです。
言い訳ばかりする言い訳社員はいつも自分を正当化します。
そして言い訳社員は仕事ができない、成果が上がらない事を他者のせいにします。
環境のせい、
取引先のせい、
顧客のせい、
取扱い商品・技術のせい、
上司のせい、部下のせい、
など。
本人はもっともらしい事をいっているつもりでも、聞いている周りはそれが言い訳だとすぐに分かります。
言い訳社員はもっと別の環境、会社だったら自分はもっと成果が出せるのに、と言います。
だったら今すぐ会社を辞め、その力が発揮できる会社とやらに行けばいいと思います。
正し、そうしたところでほんとに力が発揮できるか…
本当に仕事ができる人は言い訳をしません。
与えられた環境、今ある状況の中で試行錯誤しながら成果を出します。
100%の環境であれば、誰でも成果を上げることはできます。
ただ残念な事に、言い訳社員にはそれは不可能です。環境が変わろうと、会社が変わろうと言い訳社員は次から次へと言い訳を探す癖があります。
つまりは言い訳人生なのです。
言い訳する人は矢印を自分に向ける事ができない人。
常に矢印を自分に向けている人は絶対に言い訳をしません。
それは自分に責任をもっているから。
他責ではなく、自責。
同じ条件の中でも成果を上げる人がいるのに、成果を上げられない人はなぜなのか。
本当に環境や条件が原因なのか。
原因は自分自身ではないのか。
言い訳ばかりしている人は周りばかり見て、結局自分自身が見えていないんですね。
自分の小さな物差しで図り、自分のフィルターのかかった色眼鏡で世の中を見る事しかできない。
もっと別の見方、考え方ができるともっとその人の幅も広がるのに。
言い訳社員をはじめ、マイナスの力はとても大きく、組織にとっては癌細胞と同じ。
良い組織細胞まで癌細胞に侵されてしまう可能性があります。
手遅れになる前に癌を取り除かなければなりません。
経営者は社員を採用する時、思いを持って採用します。その社員が癌になってしまうことはとても辛いことです。
しかし、ほかの社員を守るため、会社を守るためにも然るべき対応、決断を迫られる場合もあります。
それが経営者の責任です。
経営者は常に孤独と責任と覚悟を一緒に背負っています。
私にはありがたいことに、一緒に背負おうとしてくれる社員達がいます。
そんな社員達にはいつも本当に感謝しています。
これからも共に成長していきます!