秋田駅の近くにあるビジネスホテルにチェックインしテレビをつけると、ちょうどローカル局のニュースの中で秋田内陸縦貫鉄道を特集している。埼玉県から同社に就職した若者が登場し、何とか鉄道を残そうと奮闘している様子が放送されていて、今秋田にいることを実感する。
 

 

夜のニュースの時間には、地元出身の力士の勝敗を紹介している。そういえば九州場所が始まっている。朝9時前から対戦が始まる序ノ口や三段目の勝敗など今までテレビで観ることはなかったが、さすが力士を数多く輩出している秋田県だと妙に感心してしまう。


2014年11月15日(sat)

 

予定通り仕事を終え、土曜日の朝一から帰路につく。長野に戻るにはもはや新幹線では間に合わない。空路で羽田まで飛ぶ。秋田駅と東京駅は新幹線こまちで4時間弱。それに比べ、飛行機なら秋田駅からシャトルバスを利用し、羽田空港からモノレールを乗り継いでも約3時間。しかも値段も旅割航空券なら新幹線より安価だ。それを証明するかのように朝一番の便は満席だ。(写真/うっすらと雪が積もった秋田空港ターミナルビル)
 

 

秋田は厚い雲に覆われていたが、福島上空付近から雲間に陸が見えるようになり、千葉県を通過する頃には雲は姿を消した。横浜ベイブリッジを望む東京湾上空からは富士山がくっきりと見える(写真)。その山頂付近には積雪が確認できる。
 

 

そうとはいえ、飛行機の場合は時間が不安定なことも心配だった。しかしその悩みは徒労に終わり、むしろ予定より早く東京駅に着く。後は長野新幹線で上田駅まで行き、そこから車で戻れば、予定の時間に間に合いそうだ。ホッとしたら小腹が空いて、売店で肉の万世の万かつサンド(写真)を買い求める。
 

 
早く帰りたかったのは
卒業以来
初めての同窓会に出席するため

 

同級会

急いで帰ったのは高校の同窓会があったから。卒業したての頃はよく同級会があったが、それもいつの間にか途切れた。それから30年経って、学年全体で本格的にホテルで実施するのは卒業以来初めてのことだ。実はクラスの幹事を引き受けていたので、本当は準備から手伝わなければいけなかったのだが、取りあえず受付時間に間に合った。

 

同級会

恩師も駆け付けてくれた。私たちのクラスが初めての担任だった先生もすでに定年を迎えた。同窓生も歳を重ねていて、顔はわかるものの名前が浮かばない。名札を用意していたので、それを見てその変貌ぶりに驚いたり、当時の面影を探したりする。しかし憧れのマドンナは当時と変わらず、自分には見る目があったのだと密かに誇らしくなる。最後はこの手の定番であろう校歌を斉唱し幕を閉じる。この後、まちに繰り出したのは言うまでもない。
 


東北返し END