今年度の就職活動サブまとめ最後は、大学編。
結果は、
現地面接(最終結果待ち): 1件
北東部の州立大学でした
(教員は研究をして論文を出していますが、どちらかというと"Teaching school"(教育重視校)に分類される大学だと思います)。
応募数は18校。
昨年10月頃から二週間に一度程度、公募をチェックして応募。
研究計画書は、国立研究所Bに応募したもの
をベースに。
応募大学のレベルは途中から中堅未満に絞りました。
下記が現地面接に呼ばれた大学からもらった予定表です。
ほぼ、この予定通りに進みました
(面接前日の飛行機が悪天候により2時間遅れて、予定のタクシードライバーに会えず、ホテルに着いたのが3:00AMだった
こと以外は)。
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[Day1]
22:50 Arrives airport. Picked up from airport and taken to hotel by XXX Taxi Service.
[Day2]
7:00 Picked up from hotel
7:30 – 8:15 Breakfast with Prof. XXX
8:30 – 9:30 Meeting with Dean XXX in Dean’s office
9:40 – 10:00 Meeting with Prof. XXX (Office/lab), tour of instructional labs (Prof. XXX)
10:10 – 11:00 Guest lecture (Teaching demonstration)
11:05 – 11:45 Meeting with Prof. XXX, lab tour (Instrument 1, 2, 3, etc.)
12:00 – 1:10 Lunch at XXX with Prof. 1, 2, 3, 4
13:15 – 14:10 Research seminar in Rm XXX “Title”
14:15 – 14:45 Meeting with Prof. 1, 2 (Conf. Rm.); Meeting with Chair (Chair’s office)
14:50 – 15:25 Meeting with Search Committee Prof. 1, 2, 3, 4
15:30 – 16:00 Meeting with Prof. XXX (Rm. XXX)
16:05 – 16:45 Unscheduled; tour of town, back to hotel Prof. XXX
18:30 Dinner with Prof. 1, 2, 3, 4, 5
[Day3]
8:00 Picked up at hotel and taken to the airport by XXX Taxi Service.
注) Prof. 1, 2, 3...というのは人数が分かりやすいように数字にしただけで、それぞれの数字が同じ教員を示すものではありません。XXXもしかりです。
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企業での職探しに続き、大学での職探しにおいても永住権を保有していることは有利に働きました(というか、現地面接に呼ばれた大学の公募では米国で働く権利を有する者という条件がありました(つまり、大学はビザサポートしない))。
なお、選考プロセスにおける電話面接、現地面接の詳細は以下です。
[電話面接]
どこの大学でもある程度決まった質問をするようです。自分は、同じ時期に教員応募をしていた知人から質問リストを入手し、事前に答えを準備して面接に臨みました。面接では本当にそのリストに載っている質問がほとんどでびっくりしました。実際にされた質問のいくつかを下記にリストアップします(さらに詳しく知りたい方は、cooyouさんのこちらの記事
が参考になります)。
*Why us? (なぜ我々の大学なのか?)
*Funding source (競争研究資金はどこから得るか)
*What can you & want to teach? (どのような授業を教えられるか、また教えたいか(新しく開講するのも含め))
*Instruments needed for research (研究にはどのような装置が必要か)
[現地面接]
大学での現地面接は初めてでしたが、教員との面接、研究発表はさほど負担を感じませんでした。教員との面接は、これまで自分の所属大学に招待講演に来た人たちと話した経験が活きました(大学に招待講演に来た人との話については、cooyouさんのこちらの記事
を参照)。また、研究発表はこれまでの企業面接での発表、そして学会発表の経験が活きました。
ちょっと不安だったのは、授業デモ。これは実際の授業を担当するというもので(50分)、事前に教科書と分野を伝えられて、あとはよろしくと。現在所属している大学の学部生に教科書を借りて、せっせと勉強して、板写ノートを作りました。当日は、生徒が思ったより協力的で、話もきちんと聞いてくれたので、すごくやりやすかったです。
現地面接は、全体を通して個人的には楽しむことができました。
全部終わった後に連れて行ってもらった夜ご飯は特においしかったです
(とはいっても食事中も研究の話が飛んできたりして気は抜けないのですが)。
*後日談: 面接を受けた大学の教員Aに、自分が現在所属する大学の教員Bを知っている人がいたのですが、面接直後に、教員Aから教員Bに自分に関する情報を得るための連絡があったようです。自分は教員Bを直接知らなかったので、教員Bは自分の現在の担当教員に話を聞いたようです(現在の指導教員から聞きました)。やはり、研究の世界は狭いですね。自分の研究能力から日常態度まであらゆる情報が筒抜けです。
下記が時間的な流れです。
2012年5月下旬 最終審査中 -> メールで問い合わせて確認
2012年4月下旬 現地面接
-> 当日は終日予定有り, 前後で合計2泊
2012年4月上旬 現地面接の日程決定 -> 面接当日に研究発表と授業を受け持つことを伝えられる
2012年4月初旬 正式に現地面接に招待される (メール) -> 電話面接から三週間
2012年3月下旬 現地面接に招待決定 -> メールで問い合わせて確認
2012年3月中旬 人事部(HR)関連書類を直筆の署名入りで郵送
2012年3月上旬 電話面接 (11:00-11:30AM, 面接官3人(教授))
2012年2月下旬 電話面接の連絡(メール) -> 応募から二か月
2012年1月中旬 応募終了
-> 募集シーズン終了につき
2011年9月中旬 応募開始
下記は選考プロセスの各ステップにおける数的情報のまとめ。
最終結果待ち: 1件(州立大学)
現地面接: 1件(州立大学)
電話面接: 1件(州立大学)
応募: 18件
[結果]
結果: 最終結果待ち
州立/私立: 州立
学生数: 15,000名
ポジション名: Assistant professor (Tenure-track)
勤務地: Pittsburgh area, Pennsylvania
給料(9ヵ月分): 米国の大学ポスドク初任給の1.5倍 -> いまポスドクとしてもらっている日本の奨学金より少し少ないくらい
*企業同様、現地面接への交通費、宿泊費、面接中の食費は全て大学持ちです。