昨日から、ようやく我が家にも水が来ました。
かかりつけ病院も外来受付を始めました。
私の気持ちも前向きに進んでいます。
みなさんのブログにもボチボチ訪問させていただきたいと思います。
たくさんの励ましや、メッセージ、ボイス、ありがとうございました。


元気になってきたところで、被災してからの節約術を紹介したいと思います。
が、窮地に立たされた状況でのことなので、あまりオススメはできません。
日本の様な恵まれた環境にいるからこそできるような、生ぬるいものかもしれませんが。

初日、ライフラインが全てダメになり、一番打撃だったのが、暗いことよりも冷蔵庫!!
幸い、まだ寒い東北地方でしたので、冷凍庫は3日くらい大丈夫でした。
そこで、食料も限られた状況なので

冷蔵庫の中身を優先的に食べます。この際、冷たいとかは言ってられません
逆に夜間は外に出した方が冷蔵庫よりも冷えるので、加熱調理が必要な生物は大きな入れ物に入れてベランダに出します。
日中はさすがに気温も上昇するので、大きなタッパに加熱調理が必要な生物を入れて保冷剤を入れ、冷蔵庫よりもスペースの狭い冷凍庫で保管します。
このとき、保冷剤が思いの外、なかなか溶けずに長持ちしました。保冷剤はいくつか冷凍庫に常備しているといいと思います。病気の時にも役に立ちますしね。
冷蔵庫の中身が少なくなったら、可能な限り、冷凍庫へと食品を移しかえます。
同時に冷凍庫の中身でも、作り置きのお惣菜系はすぐに悪くなるので、解凍されたら先に食べていきます。意外に3日過ぎても解凍されませんでした。
冷蔵庫の中の調味料関係は、生物から比べ、日持ちするので、電気がいち早く復旧することを信じて、そのまま冷蔵庫で待機していました。

夜はロウソクで明かりを照らすのも余震が怖いので、しばらく控えました。
暗くて何も出来ないので、もちろん携帯も電池云々以前に基地局からの電波が受信できずずっと圏外なので、暗くなる前に夕飯を食べ、18:00頃には布団に入り、明るくなったら起きる、エコで健康的な生活でした。
この時、手回し式の充電ラジオが役に立ちました!電気復旧後ネットで見たら、完売が目立ちました。電気もなく、乾電池も限られてくるので、役に立ちます。携帯の充電もできるらしいのですが、夫がau時代に他のアダプタが邪魔だからと捨ててしまい、今は夫婦そろってdocomoなので使えず終いでした。懐中電灯もこの手回しラシオで凌ぎました。

給水や食料調達は長蛇の列で、2~5時間待ちは当たり前でしたが、日中何もすることがない(そういう気持ちになれない)ので、待つのは平気でした。
私の地域は被害が少ないので復旧が早いだろうと安易な気持ちと、とにかく冷蔵庫の中身がダメになるという気持ちから、食料調達には行きませんでした。逆に被災地以外で買い占め合戦が行われていることが信じられません。
水は1人10㍑までと制限があり、大切に使いました。
食器を洗う時はたらいにためてから、お風呂の残り湯に浸け置きし、洗剤でできるだけ丁寧に磨きます。再びたらいの中のお風呂の残り湯で洗剤のついた食器をさっと濯ぎ、たらいの中身は排泄した後のトイレに流します。今度は、さっと濯いだ食器をきれいな水をペットボトルから少量ずつ流しながら、濯ぎます。濯ぎながらたらいの中に濯いだ水を貯めます。後の食器を洗うために取っておきます。濯いだ食器に多少泡が残っていても見て見ぬふりをします。日本人は神経質な方で、海外では食器を洗剤で洗った後に濯ぐという行為が信じられないそうです←夫談
トイレも下水浄が被害にあい、あまり流すことができません。トイレットペーパーは流さずゴミとして捨て、排尿の時は貯めておき、排便の時に食器を洗った水かお風呂の残り湯で流します。
一番心配なのが手が洗えず、不衛生になりやすいこと。お風呂の残り湯で手を洗う方法もありますが、その後調理する気持ちにはなりません。こんな時、インフルエンザ流行中にドラッグストア等で見かける噴霧タイプのアルコールやジェルを常備しておくと役に立ちます。
お風呂にも入れないので、乳児用のおしり拭きや清汗シートがあると良いですが、暖房もない中では冷たいです。私はひたすら我慢し、電気が復旧してから濡らしたタオルを電子レンジで温めて体を拭きました。頭は我慢です。

ガスがOKになってから、食料も限られているので、前日にお米1合を鍋に入れ水に漬けておきます。無洗米ではありませんが水がもったいないので、もちろんお米はとぎません!!食べる日に一度沸騰するまでお米を入れた鍋に火をかけます。沸騰したら一旦火を止め、2時間以上蓋をして放置します。すると、水もなくなりお米が余熱でだいぶ膨らみます。そこに水を足し、野菜を入れ、味付けをし、おかゆにします。野菜などで増量されるので、お米1合で4人分になります。
野菜も水が勿体無いので、土を丁寧に落とすか、そこの部位を切り落とし、洗わずに、なるべく加熱調理します。
電気は後から復旧したので、この時、先に生物を調理しました。なので我が家からは先に肉や魚がなくなりました。

洗濯物は水が復旧するまでひたすら貯めていました。ですが、濡れたままだと臭くなったり、カビが生えるので、乾かしてから洗濯機に入れるようにしました。
福島県に近く、放射線云々とありますが、ある程度妥協しないと生きて行かれません。過剰に防護していたのでは息が詰まってしまいます。なるべく室内で過ごすようにしていますが、外室も室内も洗濯物は一緒くたに洗いました。



ガスが復旧して、
電気が復旧して、
水道が復旧して、
日常に当たり前にあると感じていたそれらにたくさん支えられてきたことを感じることができました。
なんてありがたいんだろう。
いままでどんなに無駄に使っていたか。
今後の生活のためにも、大事に、節約を引き続き行い、使っていきたいと思いました。

復旧に向けてたくさんの方が頑張ってくれていること、
買い占めとか、計画停電とかではなくて、被災地以外の方もそれぞれできることを考えて、すこしでも「何か」してくださっていること、心に思ってくださっていること、
支援物資を送ってくださった方々、
募金をしてくださった方々、
募金を呼びかけるのではなく、自ら募金をしてくださった芸能人、
遠く離れた海外からも救助に駆けつけてくださった外国の支援部隊、
海外でも日本のことを思ってくださり、祈りや募金をしてくださる方々、
自らの健康被害を犠牲にして戦っている東京電力の職員、下請業者、自衛隊、レスキュー隊、警察官の方々…

たくさんの思いを感じて頑張っていこうと思います。
ありがとうございます。



被災生活が長引くとストレスがピークに達してきます。
被災地以外の方も不安になっていらっしゃるかたもいます。
やさしい言葉をかけてください。
「頑張る」は本人が言うことで、今、「頑張る」ことは求めないでください。
弱気になったっていいと思います。
今は落ち込んで、おもいきり泣いていいと思います。
誰もがこんな状況で不安に思うのは当たり前ですから。
私も弱気になっているときに、たくさんの方から励まされ、また、たくさんの方と接するうちに気づいたことです。
今は頑張らず、さしのべるあたたかい手を遠慮せずにとってください。