ラテン的なイメージとは違うブラジル人の忍耐力! | ぽるぶら Yoshiのブログ

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  南米と言う総称がそう思わせるのか、ブラジル、アルゼンチンなどラテン系の国はラテン的と言う言葉に代表される「明るさ」「気楽さ」「乗りの良さ」が売りのように感じる人は少なくはないのではないでしょうか?私も当初そのような印象を持っていましたし、私もカラオケなんぞで弾けることがあるせいか「あなたはラテン系だ!」と断言されることもあります。確かに、サンバカーニバル、サッカーへの熱狂は半端ないですし、家族や親戚、友達が集うシュハスコパーティなどは実に陽気で楽しそうではあります。


  そのことが災いしてか、今回のリオ五輪に際しては、治安の話もありましたが、脳天気さを象徴するように「ろくに用意ができていない!」「いい加減な対応だ!」と開催前から批判続出。批判が続出したのが日本が特に酷かったのか、選手団のご家族まで現場での観戦を見合わせる事態に。最もひどいのはアメリカの水泳選手で、風俗店で泥酔して帰りに騒動を起こしただけなのに強盗にあったと狂言・・・メダル剥奪でもいいくらいの冒涜です。結果的には私も参加した開会式の完成度を見ればわかると思いますし、閉会式に至ってはさらに素晴らしい演出が仕込まれていて、「やればできるブラジル人!」と言うのは言い得て妙だと思います。


  もちろん、日本が何事も用意周到、時には業務ロスではないかと思うくらい確認や報告が多くて息苦しい時もありますが、中国にしてもブラジルにしても世界の土壇場感はこんなものでしょう。ただ、ブラジル人で特筆すべきは、政治に対する関心がそれなりの学歴の人は物凄く高いこと。そしてデモも一部を除いて至って民主的に行われています。通貨安、株安、大統領弾劾、不景気、失業増加、この1年はろくなニュースがない中でも、ラテン的とは対照的な忍耐力で決して国全体がバーストすることはありません。そもそも今回の不景気の原因も石油産業を狙ったユダヤ人の仕掛けだと私は断言しますが、下がった株はまた上がるわけで、ユダヤ資本が買い占めたと言われる海底油田掘削のペトロブラス関連建設会社の株は上がっているとか・・・中国は火事場がチャンスと進出、日本は数字が悪いと撤退と対照的ですが、そのような中で当のブラジル人は一喜一憂しないと言うのも強みなのかも知れません。


  もちろん、この忍耐力は時には、中国顔負けの労働争議などハードネゴシエーションにも繋がります。決して楽ではないブラジルビジネスですが、すでに直近の数字に見るように中期的には必ず上向いてきます。日本企業も今こそが投資や人材の育成の時期だと思うのですが手遅れなところも多いようで。いずれにしても開会式を現場で、閉会式をブラジル人のご家庭のテレビで見て、出張族の限界はあると言え、最長の4週間ブラジルに滞在したことは、日本の方に伝えられる要素の一つや二つは増えたと自負しております。残りわずかの出張、ここまでは運が良かっただけかも知れまんので気を付けて過ごします。