一般に、「プロ」と「素人」というと、その違いは色々なところにありますが、
最近買った「ミシュランガイド」を例に、感じたことを書きます。
【ミシュランガイド ボンヌ・プティット・ターブル 東京】
※これは、お手頃なフレンチ店のみを集めたガイドなので、
我々庶民にも行きやすいお店が載っています。
グルメガイドの世界で、たとえば、
”プロ”といったら、「ミシュランガイド」、”素人”といったら、「食べログ」を例に挙げますと、
やっぱりコメントや評価が信頼できるのは、、、ミシュランだと思いました。
食べログのコメントもある程度参考になりますが、
特に最近、点数の高いお店に行っても、
「なんだ、そんなにたいしたことないじゃないかー」ということが多いんですよね・・・
何がダメなんだろうと、食べログを見ながら考えてみましたが、
全体的な傾向として、
①早い時期にコメント記入&点数付けをしている人は、素人と言ってもセミプロ的な人が多いので、
比較的、信用できる内容が多い。
②ただし、①の結果、点数がある程度高くなったお店を、素人が見つけて行ってみて、
点数が高いお店だからと、思い込みで「やっぱり美味しかった!」と、さらに高評価のコメント&点数付けを行う。
③結局、そんなにたいしたことないお店でも、実態以上の高評価で掲載されている。
というパターンが多い気がしました。
さらに、そうなってしまう原因として、
(1)素人は、そんなに多くのお店に行っているわけではなく、比較対象が少ないので、
そもそも、どの程度の味が美味しいのかの判断基準が怪しい。
(2)素人は、食べログで点数が高いような有名なお店に、自分が行ったことを余所に言いたいので、
そもそも、何でも、美味しかったと思い込みたがる。
というのがあるのではないかと思いました。
例えば普段ラーメンを食べたことない人が、
たまたま入ったラーメン屋で食べたとしても、そのお店が、
今の日本のラーメン”界”の水準の中ではどの程度のレベルに位置するのか、分かるわけないでしょ、
ということです。
・・・ということを、まとめてみると、
「プロ」と「素人」の違いのひとつとしては、
その世界に関する判断基準、すなわち”ものさし”を持っているかどうか、
ということが挙げられるのではないかと思いました。
逆に言えば、素人が誤った判断をしないためには、
常に自分が、その対象に関する”ものさし”を持っているのかどうかを自覚すること、
が大事なんだと思います。