来年の平昌オリンピックの開催にあたり、北朝鮮でいくつかの種目を行う、ということを韓国の新しい大統領が話しているようですが、そしてIOCは、喜んで議論に応じる、と話したようですが、現実的にはかなり難しいのではないでしょうか。あと9か月で、北朝鮮がどれほどの準備ができるかを考えると、かなり疑問です。
南北統一を売りにしている文大統領の政治的ポーズではないでしょうか。 オリンピックをこういった政治的な目的に使うこと自体、大変な問題があると思います。
どちらにせよ、IOCが肯定的に受け止めていることが驚きです。オリンピックの開催地についてはIOCが治安、経済的実力、政治形態、文化などを候補地の中から厳しくチェックして選んでいるはずです。 現在のところ北朝鮮は韓国の一部ではなく、独立した国のはずです。であれば、オリンピック開催地としての候補地ではなかったはずで、そのための厳しい査定をパスしていないわけです。それを韓国が勝手に共催地として加えることに対して、IOCはもっと慎重な態度で臨むべきと私は考えます。。
また、今の北朝鮮と周辺国との外交的関係から言えば、アメリカや日本がオリンピック参加をボイコットする可能性も非常に高まってきます。 核実験やミサイル発射を繰り返し、日本やアメリカの国民を不当に拉致拘束している国でのオリンピック開催に参加することは、難しくなるでしょう。北朝鮮で行われる種目選手だけを行かせない、というわけにもいかないでしょう。
以上のことを考えれば、IOCが、韓国に対し、勝手に開催国を加えては困る、とはっきりした態度をとるべきです。「五輪は橋を架けるためにあるべきで壁をつくるべきではない」というのは、国際社会のルールを批准している国に対してのみアプライするはずです。 北朝鮮で開催される種目の選手にしても、安心して参加することはできないでしょう。どんな理由をつけてスパイ容疑をかけられるかわかりません。北朝鮮は自国民および他国民の人権を蹂躙しているということで国連からも批判を受けている国です。オリンピックの開催地としてふさわしいでしょうか。
夫は、「これは韓国の策略かも知れないぞ！日本にボイコットさせて、韓国がメダルを取れるように！」などと言っております。ま、そんなこともないでしょうけれども。 どうしても開催日までにスキーなどの施設が間に合わないというのであれば、日本に協力を求めたらいいじゃないですか。 その方が、ずーっと現実的ですし、今の日韓関係をすこしでもより良いものにするためにプラスになると思います。安倍政権も、それを提案してみたら？ 平昌オリンピックをボイコットして、何十万人の羽生ファンを敵にまわすよりも、ずーっと良いと思いますが、皆さんはどうお考えですか？