スケート・キャンプ−2 | ロンドンつれづれ

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さて、一夜明けて翌日…。


ホテルから歩いて3分ほどで、アイス・シェフィールドに到着。ちょっと肌寒くて風が強いけど、私達はどうせ1日リンク内にいるわけだから、まったく気にしない。






入ってすぐのところに、フィギュア・スケーターの彫像が。


ブレードは、本物をつけていた。



さて、練習着に着替えてまずはキャンプのレジストレーション。自分で自分のレベルを自己申告。「始めて1年半」といったら、当然初心者のクラスへ。


このリンクは、リンクの外回りにショップやカフェ、トレーニングジムがあって、スケーターたちの靴を研いでくれたり、軽食もできるし、それにジムでストレッチやダンス、ワークアウトなどのレッスンも受けられる。




チーム用のチェンジングルームにはシャワーもついていて、至れり尽くせりである。

フルサイズのリンクが2つ横に並んで、一方は一般に解放、もうひとつはパッチ(個人の練習用、レッスン用)とアイスホッケー用で、一般のお客さんは入ってこない。我々の合宿は、こっちのリンクで行われる。


ちょっと早くついたので、まだアイスホッケーチームがガンガン練習していた。シェフィールド滞在中、ホッケーチームだけでも、10ぐらいのグループを見かけた。ホテルにもホッケーチームが30名ほど滞在していたから、2チームぐらい泊まっていたかも。16,7歳のグループと、大人のグループがいた。

さて、この大人用スケート合宿は、フィギュアスケート・フリー(シングルのこと)の人たちと、アイスダンスの人たちに分かれている。その中で、ハイとロウ、つまり上級と初心者に分けて教えてくれる。

フリー(シングル)の初心者と言っても、滑りかたのはじめから教えてくれるわけじゃない。最初の授業から、スピンとジャンプである…。私が一番下手っぴかと思っていたら、他にも私よりできない人がいて、一安心。レジストレーションでは、みんな上手そうで、怖そうで、ちょっとビビっていたんだが…。 マリアやリンと、「そんなにみんな差がないよね…」と胸を撫で下ろす。

でも、上級のシングルの皆さんは、ダブルジャンプとかバンバン跳んでいた…。とはいえ、大人キャンプは、これから選手になろうというような人は皆無である。みな、趣味で習っている人ばかりなのでそんなに怖気づくことはない。それに、私が一番高齢かな、と思っていたが、どうみても私よりも7,8歳上だぞ、という男性もいた。アイスダンスだったけど。だから、彼は、スピンやジャンプの練習などしなくていいのである。

朝まず1時間のオン・アイスでの練習。それから靴を脱いでジムに駆けつけ、ストレッチを1時間。これが、滑っているよりきつかった…。わたしはとても身体が硬いので…。 そしてまた1時間のオン・アイスでの練習。それから、また靴を履き替えてこんどは、ダンスの練習。そして最後にまた1時間オン・アイス。

この間、スリー・ジャンプ、シングル・サルコウ、シングル・トウループ、そしてスピンの練習であった。



スリージャンプは得意のはずなのに、なぜかどうも踏切のタイミングがつかめないことになっていて、そうなると回転しすぎて着地で失敗したり、転倒したりしてひどいことだった。本当に、ジャンプも一進一退である。

サルコウは、数ヶ月練習しているが、どうもいつ跳ぶのかまったくタイミングがつかめない。たまにできてもまたいでいるかんじ。とてもジャンプとは言えない。

最後に習ったトウループにいたっては、左トウをついたあと、右足を引き寄せてかかとで回転、そして両足でジャンプ、と言われてもまったく身体が思うようには動かない。

転倒に次ぐ、転倒。さすがに先生が「大丈夫?」と見に来る。「疲れてるんじゃないかな、そんなに転ぶのは」

「そうだよ!疲れてますよ!」だって、普段、こんなに運動しないも~ん!58歳だも~ん!(言わなかったけど)

もう、この日はへとへとに疲れて、お腹がすいて、みんなでホテルそばのイタリアレストランになだれ込む…。




熱心なマリアは、ここでも今日習ったことをぜんぶ復習して、思い出しているが、私は寡黙になってただ食べることに集中。もう、無駄なエネルギーは少しでも使いたくない…あとは、早く帰って寝るだけだ・・・明日のために・・・。



下のビデオは、アイス・シェフィールドで行われる、「ウルティメイト・ショーガール・アイスキャンプ」である。この先生たちにストレッチとダンスをしごかれた…。