春のリージェンツパーク-1 | ロンドンつれづれ

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実は職場のまん前が、リージェンツパークである。


なのに、過去3年近く、足を踏み入れていない。


お昼休みにサンドイッチを買ってもっていって、芝生に座って食べようと思いつつ、満足なお昼休みをとらない毎日を過ごしてしまった。3年も。


いつも、窓から外を眺め、公園でのんびりしている人々や鳥を眺めて、ちょっと部屋でストレッチをしてからまた仕事に戻る。そして、夜は11時、12時に帰宅、という毎日である。


よそから人がミーティングにくると、応接室の大きな窓から公園を眺め、「いいところですねえ!すばらしい景色。リージェンツパークのまん前にこんな素敵な建物があって、そこで働けるなんて、本当にいいですねえ!」といってもらえる。


そこで、すかさず、私は「でも、3年間一歩も入ってないんです!」と同情を引こうと思って叫ぶのだ。「え~っ!サンドイッチ持って、ランチすれば良いのに!」といわれると「忙しすぎてお昼ご飯食べてる時間ないんです~~」と泣くまねをしてボスに嫌がらせをすることにしている。



でも、夫に「昼休みがとれないから、夜までご飯が食べられない」と愚痴ると「そんなわけはない。誰かが君を縛り付けて食べられないようにしているのか」と聞かれる。


もちろん、そんなわけはない。そうすると「じゃあ、自分のせいでしょう。食べようと思えば食べられるはずだし、休みを取ろうと思えばとれるはず。そうしないのは、自分が悪い!」と小言を言い始めるのだ。



だから、今日の輝ける1日は、オフィスに閉じこもって仕事ばかりするのをやめた。


とはいえ、3時過ぎだったが、「ランチいってきます!!1時間はもどらないから!」とボスに宣言して、飛び出した。


私のオフィスのあるビルはこちらである。ね、きれいでしょう。公園のまん前です。




そしてサンドイッチを買いに行く途中には、ブリティッシュ・ロック好きなら垂涎もののお店があります。



T-シャツから、CD,DVD,ロックに関するものならなんでも売ってる。


そして公園に入る。


ここは、とにかく広い。池があって、バラ園があって、テニスコートも、レストランも、そして夏にはシェイクスピアの野外劇場が毎日、演目をだしている。雨がふると、お客は傘をさしてみるのだ。


ここは、コンサートなどが開かれる場所。デッキチェアが置いてあり、晴れた日曜日には楽団がきて音楽を演奏したりしている。家族連れの天国。



私はここに座ってサンドイッチをひろげることにした。



芝生には、ちいさいひなぎくが無数に咲いている。

もう、じかに座っちゃう。



木の根元には、水仙やひなげしがいっぱい。


つづく・・・・