今日の記事はクスリではなく、表題に書いたことなんですが、すみません。
なぜか最近、梅毒めっちゃ流行ってるらしいですね。
梅毒に関しては私、ちょっと詳しいです。
かかったことはないですよ!
昔、元医師である小説家の故渡辺淳一先生の作品が好きで、よく読んでいました。
その中に、梅毒をテーマにしたものが何作品かあって、梅毒の恐ろしさを知りました。
その内容ですが簡単に要約します。
ある女優志望の女性がある日、足の裏がかさかさと亀裂を起こし土踏まずには湿疹があるのを見つけた。右足だけだったが次第に左足までも。
女優志望なのでこのままではまずいと医者にみせる。
ただの水虫かと思っていたがなぜか血液検査を提案された。
結果は梅毒であった。
この状態だと感染から1~2年は経っているという。
その女性は芸能関係のかなり年上の人と関係を持っていたので、感染元はその男性しかないと思った。(その男が初めてなので)
その時ですでに第二期。
実は第一期の大豆大のしこりも第二期始めの脇腹の発疹も「あれ?」と思っているうちに消えていたので知らんぷりをしていた。
そうして足の裏にできた亀裂と発疹でやっと医者に見せたのだ。
ペニシリンを打つが完治はせず、横ばいの数値が何年も続く。
くやしくて訴えようにも、感染元の男は彼女が梅毒とわかる数ヵ月前に大動脈瘤破裂ですでに亡くなっていた。
実は大動脈瘤という病気は、90%梅毒によるものであり彼も梅毒患者であったあるはずだと医者にきかされる。(1970年代当時)
彼の皮膚には発疹も何も見たことがなかったと彼女が言うと、恐らく彼もペニシリンを打っていて発疹は消えていたが、完治せず長期間で侵された内臓までは効かなかったのだと。
ということは、梅毒の治療をしながら彼女と関係を持っていたということ。
一生治らないかも知れない病気を、うつされた彼女。
彼女は自棄になり報復のごとく同じような他の芸能界の男と関係を持ち、彼の薔薇のように広がった発疹を確認して安心する。
最後の男は、著名人のご令嬢と結婚が決まっている時から彼女と関係を続けていたこと、彼女から梅毒をうつされていることを知らないまま奥さんが妊娠したことを人伝てに知る。
ほぅ。そりゃお幸せそうでよござんすね。でも無事に生まれるのかしらね。
というお話でした。
要約といいながら、長くなってしまいました。
一言。
怖っわぁぁ!!
梅毒もだけど復讐も。
渡辺先生の他の作品にも書いてありましたが、治療せずに放っておいたら何十年もかけて慢性になり、鼻が欠けたり潰瘍になったり、目も失明し、最終的には脳まで細菌が入って死に至るそうです。
これらは1975年頃の話ですので、2018年の現在は完治する薬がありますのでご安心を。
ちなみに妊娠したら梅毒の血液検査項目があります。
そして、かかったことがある人は完治していても母子手帳に(+ 陽性)とかかれます!!
数値で完治してるかしていないかがわかるそうです。
また、妊娠中に万が一でも梅毒にかかってることがわかったら、抗生剤の投与で完治することができます。
100%家庭に亀裂が入りますが、ご安心を。
しかしながら、治る病気とはいえ絶対うつらない方がいいですね。
うつらない方法は、「付き合うのはシロのパートナーとだけ」にしておくことしかないそうです!
軽い粘膜の接触でもうつるそうなので、唇や喉からの感染もあるそうで。
やはりそれ相応の場所に遊びに行く時は、もう絶対うつるという覚悟がいるかも知れません。
最初の症状は、心当たりのある日から3~7週間で性器付近に大豆くらいの硬いできものができ、同時に太ももの付近も腫れるそうです。
女性は奥の方にできることもあり、気づかないまま潰れて第二期に入るそうです。
このような症状がある方、今すぐに病院へ行ってください!
以上、梅毒の怖さについてでした。
恐ろしい記事ですみません。
少しでも梅毒蔓延を抑えたい一心で書いてしまいました。
※前述の作品は渡辺淳一著の「薔薇連想」です。
渡辺淳一氏、心理描写が細かくて私は好きです。
特に医療がらみの作品はおすすめです!