10月11日(水)サントリーホール
「福間洸太朗ピアノリサイタル~鳳凰がみたもの~」

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確か4月か5月ごろ、ツイッターでこの公演の情報を見つけた。
チケットを検索してみたら、まだかなりいい席が空いていた。

Fantasy on ICEのテレビの放送で初めて福間さんの演奏を聴いた。
福間さんがフィギュアスケートのファンであること、私は見ていないけれど、氷トラブルで臨時整氷中のバラ1演奏エピソードとか
羽生選手とのコラボの話など、その人柄にとても興味があった。
そして思ったのだ。

福間さんの弾くバラード1番を聴いてみたい。

クラシックに詳しくない私にとって、知らない曲ばかりでは行く気にはなれない。
バラード1番は今回の演奏予定にはなかった。
それでも行こうと思ったのは演目に好きな曲「火の鳥」があったから。
ぜひ聴いてみたいと思いチケットを取った。

数日前にツイッター見ていたら、福間さん自身がそこでアンコール曲のリクエストを受け付けていた。
思わずバラ1をリクエストしようかと思ったが、畏れ多くてできなかった。



かなり先だと思っていたこの日が、いつの間にかやってきていた。
先日のオータムクラシックで羽生選手がバラ1で世界最高得点を出した
このタイミングで迎えたリサイタルの日。

どの曲も素晴らしかった。
正直曲の中で単調だったりゆっくりな部分とか、ちょっと眠くなってしまったけれど、
申し訳ないと思いつつ、これはどうしようもなかった。
でも退屈していたわけではなくて、とても心地よい感じだった。

バンクーバーオリンピック
浅田選手フリーの曲 
「鐘」
ソチオリンピック開会式、聖火点灯時の曲、
町田選手フリーの曲
「火の鳥」
火の鳥はピアノで聴いた事はなくオーケーストラの演奏のイメージしかなかった。
ピアノだけだとどうなるのだろう?と思っていたら
演奏直前、福間さんが胸の前で手を合わせる仕草をしたように見えた。
まるで羽生選手の演技前のように。

弾き始めてなんとなく分かった。
違うかもしれないけれど、難しい事にチャレンジするイメージ。
うまく表現できないが、この曲はピアノで弾くとかなり大変そうに感じた。
その演奏する姿に圧倒された。
すごいと思った。

オリンピックのフィギュアスケートを連想させるこの流れで、
アンコールでバラード1番をやってくれないかなとずっと願っていた。

そして迎えたアンコール。
ツイッター情報では他の公演では3曲やったらしい。
2曲終わり最後の曲。もう無理だろうと思ったその時、
あの出だしの音!
思わず息を吸う。そして涙が溢れる。
その最後の曲は、まさかのバラード1番。

正しいショパンのバラード第1番を初めて聴いた。
本来はこうだったのかと感激しながら感心していた。

平昌オリンピック
羽生選手ショートの曲
「バラード第1番」
これはきっとこういう期待をしている人間がいる事を
分かってやってくれたに違いない。
そう思うと更に嬉しくて泣ける。

ずっと聴いてみたかった、福間さんのバラード1番。
その願いが叶えられてとても幸せだった。
終わってみたら、このリサイタルはまるで
導かれて来た気がした。

福間さんの演奏は本当に素晴らしかった。
そして今回演奏中の顔が見えるというとてもいい席で
素晴らしい演奏を堪能出来て、本当に嬉しかった。

福間洸太朗さん、ありがとうございます。
そして、どなたか分からないけれど、この公演情報を
流してくれた方、本当にありがとう。


アンコール曲、
サントリーホールホームページより
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