コスプレ参加作品
⇒ ナースと医師とブルマ(1)
『彼のイタズラ♪』
の続きです♪
ぶるまん。
~ドキリ☆秋のコスプレ大会~
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バナー画像:『十把一絡』ロックロック様より
※ぶるまん。参加作品以外への無断転用厳禁※
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ナースと医師とブルマ
『不機嫌な医師』
『きゃぁーーーーっ♡』
キョーコは、内心面白くない……と思いながらも、整理券を手に並んだ女子生徒達を、笑顔を貼り付けて生徒会室へと誘導していた。
『敦賀会長♡お願いしまぁす♡』
キョーコの役割は、並んだ生徒達を一人ずつ医師役の蓮のもとへと誘導し、蓮によるストレスチェックの問診が行われた後、最後は記念撮影の撮影係り。
セキュリティーが厳重なLME学園は、例え学園祭といえども外部からの来訪を受け付けてはいない。
つまりは、並んでいるのは皆LME学園の生徒達である。
また、常日頃からの蓮と貴島の人気ぶりから、そのほとんどが女子生徒であった。
蓮とキョーコが男女の付き合いをしていることを、ほとんどの生徒は知らない。
普段はダサいとも言える学校指定のジャージを着て、授業以外のほとんどの時間を生徒会室でやり過ごす蓮といえども、やはりその人気ぶりは相当のものであった。
一応仮にも自分の彼氏である蓮に、女子生徒達が眼を輝かせ、語尾に甘えた♡マークをつけて話しかける様子は、当然キョーコにとって面白いものではなかった……。
一方、ナース服を着せられた社はというと……至って普通に、淡々と仕事をこなしていた。
社のペアは貴島。
キョーコと同じ役割で動いている。
ただし、意外にも社のナース姿は女子生徒に好評を博していたため、撮影係りは社ではなく貴島が請け負うこともしばしば……。
そんなときの貴島は、明らさまに悔しそうにしつつも、根っからの明るい性格から、ノリノリでシャッターを押していた。
順調に誘導を続けていると、そこへーーー
「「キョーコちゃん!」」
珍しく男性グループがやって来た。
「あ、村雨さん!と、光さん!」
「うっわ!すげーぇろい格好じゃない?」
「えっ!?///やっ、あのっ、これはっ……///」
ずっと女子生徒ばかりを誘導していたため、あまり気にならなくなっていた自身のとんでもない格好を思い出し、慌てるキョーコ。
「おぅ!泰来じゃねーか!よく来たな!」
教室の中から貴島が声を掛けてきた。
「あっ!貴島先輩!お疲れ様ですっ!」
「おう!……どうだ?ナースなキョーコちゃん♪超可愛いだろう?俺のプロデュースッ♪」
褒めて褒めてと言わんばかりに、ご機嫌な貴島に対して、一際冷たい空気を纏う男が一人……。
「ひぃっ!敦賀くん、顔怖い!スマイルスマイルーッ!」
「キョ……キョーコちゃんっ……///」
「あ、光さん。すみませんっ///
お見苦しい格好でっ///」
「いや、そんな、見苦しくなんかっ///
目のやり場には困るけど……///」
「すみませんっ!本当にっ///
さぁどうぞ!こちらへ。」
物凄い眼光で男達を睨み付ける蓮を社がガードし、その間に貴島が二人の問診をし、最後の撮影は村雨と光がキョーコを挟むようにして写すことで終えた。
社は蓮を抑えつつ、胃を擦りながら、一連のやり取りを見届けていた。
その後は、また蓮と貴島目当ての女子生徒や、社のナース服姿を楽しむ生徒達、たまにやってくるキョーコ目当ての馬の骨達をどうにかやり過ごしながら、予定人数の対応を終えた生徒会役員たち。
外はすっかり夕焼けから夕闇へと変わる刻。
静けさを取り戻した生徒会室とは違い、ある場所が次第に賑やかになって来ていた。
「おっしゃぁー!!社先輩っ!
フォークダンス行きますよっ♪」
「えっ!?俺っ!?
ちょっ、待っ!!着替えてな……」
「何言ってんスか!そのまま行きますよ!ほらほら!
早く行かないと人数調整で女子生徒の方に並ばされたら意味ナイじゃないっすか!」
「いやっ、でもっーーー!」
社は抵抗しながらも、貴島に肩を組まれて引き摺られるようにグラウンドのキャンプファイアへと向かった。
バタバタと出て行った二人を見送った蓮とキョーコ。
キョーコは、ちらりと蓮の顔を見て、
「あのっ、私たちも行きますか……?
キャンプファイア……」
すると、すたすたと無言で生徒会室の扉へと向かう蓮。
キョーコは、自分も付いて行かなくては、と蓮を追いかけようした時ーーー
カチャリーーー
「えっ?」
「やっと、二人きりになれたねーーー
キョーコちゃん……?」
⇒ ナースと医師とブルマ(3) へ続く
さぁ、次は……限定??(。-∀-)