グーグルで「ドミノ」と検索すると、ピザ屋さんがトップに躍り出ます。

2番目は、ドミノ牌のドミノ倒しというゲームです。お目当てのペギー葉山の歌はなかなか出てきません。

ボクは、このゆったりしたワルツのテンポが大好きでした。

♪ドミノ ドミノ
神のあたえし天使
ドミノ ドミノ
我をなやます悪魔
我が思い 知りながら
何故に 何故に 
つれないのか ドミノ

ペギー葉山のデビューレコードは、1952年11月にキングレコードから発売されたこの「ドミノ/火の接吻」でした。

1985年にテレビ出演した時の映像です。1番は日本語~2番は英語の構成、日本語の訳詞は、音羽たかしとなっていますが、「音羽たかし」とは、キングレコードの所在地からとったペンネームで、キングレコードの社員ディレクターが代々匿名で歌詞や訳詞を著すときに使うペンネームだそうです。

これって職務著作?なのかな(笑)。




「ドミノ」は、1950年にジャック・プラントが作詞し、ルイ・フェラリが作曲したシャンソンですが、世に送り出したのはアンドレ・クラヴォー。後に「パパと踊ろうよ」というステキな歌で世界で人気となりました。これもワルツでしたね。これがレコード音源です。 



テレビ出演時のアンドレ・クラヴォーの映像もリンクで鑑賞することができます。なんでもバックは、レイモン・ルフェーブル楽団とのこと。


 ⇒リンクです。

もう一人、シャンソン歌手パタシューで「ドミノ」。パタシューといえば、ジョルジュ・ブラッサンスを世に出すきっかけを作った人ですが、ここでは触れないでおきましょう。



アメリカの音楽業界は、シャンソンに英語詞を付けてヒットさせるのが得意ですが、これも代表例の一つです。1951年にドン・レイによる英語詞がついてトニー・マーティンの歌でヒットしました。

トニー・マーティンの歌いっぷりは、マッチョな「ドミノ」って感じです(笑)。美声と男前で俳優としても活躍した人で、シド・チャリシーとのおしどり夫婦ぶりも知られています。(2012年に98歳で亡くなったとか)



この人にかかったら、どの曲も聴く人をとろけさせてしまいそうです。

ビング・クロスビーで、「ドミノ」。静止画ですが、英語詞のおまけつき。




さて、ペギー葉山がこの曲をデビューに取り上げたのは、ドリス・デイが「ドミノ」をヒットさせた同年の1952年だそうですから、当時としてはすごくスピーディなカヴァー録音ということですね。



デビュー当初からペギー葉山イコール日本のドリス・デイというイメージがありました。といってもリアルタイムで記憶している訳ではありませんが(笑)。

ペギー葉山といえば、「ドミノ」から「ドレミ(の歌)」へ。それによさこい節を引用した「南国土佐を後にして」(1959年)や「学生時代」(1964年)など、幅広いヒット曲でお馴染みですね。今も現役で活躍しておられるそうです。