『今日から新しい章に突入する』
朝、吐き出した息が白くなり、それに朝日が差し込んできらきらと輝くのを見て、ボクはそう思った
センター試験が終わって、授業は完全に二次対策に移行する。
今までボクを悩ませてきた日本史も現社も生物も数学もする必要がない。
あの間違った答えを言ったら怒鳴りあげる先生ともこれでおさらばだ、そう思ったら清々しい。
それでも、寂しさがちょっとだけボクの背中に漂っていた。
特別授業は自由席だった。
ボクは何の意味もなく、これといったやる気もない癖に、最前列に座った。
予習も完璧だった。
そんなボクに触発されたかのようにボクの近くに友人が座る。
今日、同じクラスなのに一度も顔を合わせてない人が下手したらいるかもしれない。
そう思ったけど、集会があったから、多分そのときに皆と会ったはずだ。
それでもやっぱり、寂しかった。
あのがやがやとうるさくて、勉強に集中できない休憩時間が恋しかった。
家に帰って一人で勉強するのはつらい。
自分だけが世間から隔離されたような錯覚に陥る。
ああ、これが受験か。
改めて身に染みた今日。
もう後戻りはできない。
だから踏み出さなきゃ。
朝、吐き出した息が白くなり、それに朝日が差し込んできらきらと輝くのを見て、ボクはそう思った
センター試験が終わって、授業は完全に二次対策に移行する。
今までボクを悩ませてきた日本史も現社も生物も数学もする必要がない。
あの間違った答えを言ったら怒鳴りあげる先生ともこれでおさらばだ、そう思ったら清々しい。
それでも、寂しさがちょっとだけボクの背中に漂っていた。
特別授業は自由席だった。
ボクは何の意味もなく、これといったやる気もない癖に、最前列に座った。
予習も完璧だった。
そんなボクに触発されたかのようにボクの近くに友人が座る。
今日、同じクラスなのに一度も顔を合わせてない人が下手したらいるかもしれない。
そう思ったけど、集会があったから、多分そのときに皆と会ったはずだ。
それでもやっぱり、寂しかった。
あのがやがやとうるさくて、勉強に集中できない休憩時間が恋しかった。
家に帰って一人で勉強するのはつらい。
自分だけが世間から隔離されたような錯覚に陥る。
ああ、これが受験か。
改めて身に染みた今日。
もう後戻りはできない。
だから踏み出さなきゃ。