兼六園(金沢市)
アポイント時間は15時。その間に少々観光を。
金沢駅から一路「兼六園」へ。岡山の後楽園、水戸の偕楽園とならぶ、日本三名園のひとつ。
駅前の近代的な姿と違い、道中歴史を感じる建物を見ることが出来ました。
新しい建物も文化を大切に、黒瓦などを使ったりと街並みを考慮した造りに。
先日オープンしたばかりという、380年の歴史ある老舗和菓子屋「森八
」さんの本店を車窓から。
「兼六園 桂坂口」に到着です。
広大な敷地で、どのように廻ろうか思案していると・・・。
観光案内所が目に飛び込んできました。
ガイドさんが1500円で頼めるとのこと。せっかくの機会ですので、ガイドさんに説明を受けて廻ることに。
これが大正解。
最低限の説明看板はありましたが、それだけでは理解できない兼六園の歴史や魅力を理解できました。
入場料は大人300円。県が運営しているだけあって、リーズナブルです。
なんと昭和51年までは入園無料だったとのこと。現在でも早朝や季節によって無料開放されています。
日本さくら名所百選に選ばれているだけあって、様々な桜が植えられていました。
少し前に金沢市内でも70cm雪が積もったと言うことで、雪の兼六園を堪能させて貰いました。
徽軫灯籠と霞ヶ池。
唐崎松と雪吊り。兼六園を代表する風物詩。
水辺に映る「逆さ雪吊り」や、雪に囲まれた霞ヶ池と雪吊りの美しさにうっとり。
兼六園を守る魔除けの石、三名石。これもガイドさんが居なければ見落とすところでした。
「虎石」 「竜石」
「獅子巌」
南西戦争で戦死した郷土軍人の霊を慰める「明治紀念之標」。
1880年に建てられた像も、新しく感じるのですから不思議です。
「根上松」の見事な四十数本の根。
コケの見事さにも惚れ惚れです。
ここ兼六園は市内を見下ろすことが出来る高台に造園されました。
豊富な水をどこから引いているのか尋ねると・・・。
電気動力など無かった時代に、十キロほど離れた場所から「辰見用水」という水路を作り引いたとのこと。
今でも勢いよく豊富な水が園内に流れ込んでいました。
園内には様々な花木が受けられています。
300本の木々が植えられている「梅林」に。さすがにまだ早く、膨らみ始めた蕾が春を予感させてくれます。
ここでいち早く黄色い花を咲かせているのは「満作」の花。
雨宿りされたという「舟之御亭」のそばで健気に咲いていました。
再び霞ヶ池へ。
池にせり出したような形の「内橋亭」。池自体が空とつながり空中庭園のようです。
「黄門橋」。一枚の青戸室石を二枚石に見せるという技法を使った石橋。
随所に見ることが出来ました。
その奥には池との高低差を使った日本最古の噴水。初めて見た人は、さぞ驚いたことでしょうね。
一通り見終わると、園内にある茶店へ。
茶店の方が公認ガイドとして活躍していたので、リーズナブルなガイド料金だったのですね。
温かいお茶でもてなして頂いたあと・・・。
まだ昼ご飯を食べていなかったので、この茶店「兼六亭」さんで頂くことに。
加賀の郷土料理「じぶ煮」を蕎麦の上に乗せた「じぶそば」780円。
とろみが付いた鶏肉が乗せてあり、身体が温まりました。
食後は「あんころ」420円。熱い緑茶とともに。
お庭を見ながら甘味を・・・。贅沢な時間を過ごさせて貰いました。
○「金沢城と兼六園」
公式HP:http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/japanese/top.html
○「兼六亭」