亀廣利(宇都宮市)
栃木県一グルメな会社員つやつやさん(仮称)が七夕の昨日、素敵なプレゼントを持ってきてくれました。
「ご紹介を頂いた人だけが予約購入出来るという「村上開新堂 」さんの貴重なクッキー」を以前ブログで紹介しました。それを読んだつやつやさんは、私に是非とも紹介したい一軒の和菓子屋さんが頭に浮かんだのだそうです。
「宇都宮市内でも、なかなか買うことが出来ない貴重なお菓子があるんですよ!!」と差し出してくれた紙袋には、高級ような箱が入っていました。
七夕の日のみのご予約限定和菓子とのこと。
蓋には「乞巧奠(きこうでん)」と書かれていました。
本来の七夕の意味合いである、「裁縫上達の願いごとをするという行事」のこと。
これだけで心奪われた私は、早速お店にも連れて行って貰いました。
このお店は、「京菓匠 亀廣利(かめひろかが)」さん。
一歩はいると、まさに異空間!!
本日は七夕限定のお菓子を取りに来られた方々へ、特別におもてなしをしてくださているとのこと。
冷たいおしぼりと飲み物、そして美味しそうな白玉ぜんざいを出していただきました。
店主としばらく和やかに話をさせていただきました。
文化元年(1804年)に創業した京菓子の名店「亀末廣」で修行し、のれん分けをしたお店。
伝統的な和菓子を守り続けると同時に、様々な依頼が舞い込み新しい和菓子の世界を広げていらっしゃるようです。先日はある結婚式場から依頼があって、「和菓子のウエディングケーキ!?」を作られたとか。
写真を見せて貰ったら、巨大な桜を模したお菓子や水の流れを模したお菓子で非常に美しい!!
おっと、七夕限定の「星のたむけ」の中見をご紹介しましょう。
どれも驚くほど上品。
餡ひとつとっても、食べたことがないような上質な甘さ。
天の川(道明寺) 願いの糸(葛)
索餅(求肥) 梶の葉(こなし)
ありの実(薯蕷) 鞠(落雁)
瓜つふり(外良)
宇都宮で味わえる、本格京都老舗の和菓子。
感慨無量でございます。
七夕やお月見、元旦などの歳時には、今回のような特別の和菓子をお店の芳名帳に記載していただいた方のみご案内をしているとのこと。
また通常でも1~2日前にご予約を頂くとありがたいとのことです。
お茶会などでご利用される方が多く、ご贔屓にしていただいている方を優先しており、
「一人で作っているので、多くのお客様が来られてもご迷惑になってしまう」ということで、
お名前だけの掲載にさせていただきます。
でもどうしても食べてみたいと言う方は、ぜひ探して行ってみてください。
ネットで調べたら、直接買いに行かれ、「お分けいただいた」という方の記載を見かけました。
名刺の裏には「名を売り申さず 心を売り申す」との言葉が書かれておりました。
○「京菓匠 亀廣利」
(追伸)
2007年8月1日の「栃木よみうり」に紹介記事が出ました。
住所や電話番号なども掲載されていますので、こちらにも載せさせていただきます。
「京菓匠 亀廣利」
住所:宇都宮市西原町437-5
電話番号:028-659-6548
完全予約制