栗田美術館 (足利市)
足利市が「日本一の足利三名所」と謳い積極的にPRしている場所といえば、
日本最初の学校「足利学校 」、
300畳の大藤が有名な花の名所「あしかがフラワーパーク 」
そして今回紹介する「栗田美術館」。
国会議員も務めた創業者栗田英男氏が収集した伊万里、鍋島を館蔵した世界最大級の陶磁美術館。
旧国道50号線沿い、あしかがフラワーパークの向いの3万坪という広大な敷地に建っています。
入り口の「大手門」を見上げるだけで、美術館の広大さを実感できるのではないでしょうか。
大きく育った松林とよく手入れされた庭園。
大屋根の重厚感ある建物が相当数建っており、散策しているだけでも豊かな時間を過ごせます。
展示棟は点在しており、案内表示板をもとに歩いていくと一番最初に「本館」が。
この美術館の最大の特色は、江戸時代、備前鍋島藩で生産された伊万里、鍋島のみを展示。
それぞれの陶磁器が、日本古来の繊細な美的情緒に溢れています。
オランダ東印度会社によって西欧に輸出され、高い評価を得たのも頷けます。
複雑豊富な形状と豪華絢爛な色遣い。
今観ても新鮮に映ります。
ではこの美術館に建てられているそれぞれの館をご紹介。
「資料館」。内部にもたくさんの展示品が
「歴史館」。最上階からは足利市内が一望できました。
「無名陶工祈念聖堂」。屋上には観音様が
「開山堂」。松林にポツンと建っていて風情を感じます
「山草園」。数万株のカタクリの大群生地。開花は3月中旬。
「栗田嵐嶽記念館」。
「陶磁会館」。企画展「暮らしを彩った伊万里焼」を行っていました。喫茶店も入っています。
「阿蘭陀館(ミュージアムショップ)」数百円のモノから数十万円のモノまで販売してました。
「栗田山荘」では、食事や飲み物などが楽しめます。
抹茶300円、山菜うどん500円と意外とリーズナブル。
移設されてきた立派な古民家。隣りに建つ茶室でも食事が取れます。
栗田山荘名物の「蒸籠弁当」1300円を頂いてきました。
具は山、川の幸、珍味で一杯。
立派な日本家屋での食事は、至福な時を過ごさせていただきました。
美術館に入らずに伊万里焼などを買いたいというお客さんに対し、
無料で入れる「世界陶器館」が駐車場に建っていました。
こちらは数百円から商品がありリーズナブル。
2階には西暦1100年~1450年頃のペルー「チャンカイ土器」の展示もされてました。
実はこの「栗田美術館」に足を運んだのはこれで2度目。
東京に住んでいる方が、「栃木県でぜひ行きたい場所がある」と言われ一緒に行ったのが最初でした。
お恥ずかしながら、名前くらいは聞いたことがありましたが、詳細は知らなかったというのが実情。
行った当日も駐車場のナンバーを観ると、東京などの他県ナンバーばかりで、
県内ナンバーの方はほとんど見かけませんでした。
こんな近くに素晴らしい美術館がありますので、是非一度足を運んでみてください。
本館展示室内
○「栗田美術館」
住所:足利市駒場町1542
電話番号:0284-91-1026
定休日:月曜日(祝日の場合は、その翌日)、年末年始(12/28-1/2)
営業時間:9時30分~17時
入館料:一般1550円、小中高生520円