3レグは無理をさせないが、活発に行かせる。
完走が第一目標ですが、順位も気になる。現在3位となかなかの位置。
上位の人馬は経験豊富なベテラン人馬。もう雲の上の存在なので、この位置をしたままゴールしたいところ。
途中まで順調の走行。しかし好事魔多し。
いきなりブレーブが山道で急ブレーキ・・・・?さっき2レグで走ったコースなのに、なぜか進まない。前方を見ると大きな白い石がコース脇にありました。
それが気になってまったく進まない。
こうなると梃子でも進まないのが頑固者ブレーブ。10分くらい格闘したもののまったく進まないので、仕方なく降りて曳き馬で通過。
しかし今度はライダーがなかなかブレーブに乗れない。跳び乗りしたものの、疲れからか体がまったく上がらない。仕方なくしばらく歩いてなんとか乗れそうな台になるところからなんとか騎乗。
その間に1人馬に抜かれてしまう。まったく・・・・
なんとか最後の周回コース11周。
すると今度は残り5周くらいで、ブレーブの走りがテレテレになる。
明らかにペースが遅くなる。でもこれは明らかに疲れからくるものではなく、ブレーブが力を抜いている。
周回コースは約1km。そこをぐるぐる回るので、厩舎エリアを通過するときに帰りたくてごねはじめる。
しまいには厩舎エリアで止まってしまい動かなくなる。ブレーブ的には「もう飽きた。帰りたいよ」そんな感じ。困ったものです。
そんな中、偶然後ろから来た集団の後ろに付くと、真面目に走ってくれるブレーブ。
周回コースだったので、たくさんの人馬が走っているので助かりました。
後はその集団にくっついていき、ゴール500mで一度降りて曳き馬。そして最終のクルーポイントで騎乗してゴール。
エンデュランスは最後のレグの入線は騎乗してゴールをきらないといけない決まりです。
馬装解いて、十分に時間をかけて心拍を落として獣医検査へ。
最後の歩様検査は指導員さんに曳いてもらいました。
歩様検査は曳き方次第で、悪く見えてしまうこともあるので万全に。
獣医師さんの「congratulation」の声を聞いた瞬間は、本当に肩の荷が下りてホッとしました。
結局、走行タイム6時間15分50秒で完走が認められました。平均時速は、12.8kmとなかなかの数字。
惜しいのは最後に3位から5位まで順位を下げてしまったこと。まあでも無理して上位に入線しても、獣医検査で失権になっては、元も子もないですから、仕方ない所。
その後、ブレーブをいっぱい褒めてあげましたが、ブレーブはいつもの感じできょとん。
「おい、ニンジンくれよ!」ってな感じ。目を見るとまだまだ大丈夫そう。
よかった。
指導員さんもグルームさんも審判長さんまで喜んでくれました。こんなにみんなに喜んでもらえるすごいことをしたのに、ブレーブはきっと分かってくれてないんだろうなww
でもそんな大変なことを平気で成し遂げちゃうのがブレーブのすごいところだと思います。
もちろん厩舎に戻ってきて、たくさん人参をあげたのは言うまでもありません。
ブレーブはその見栄えからいつも「いい馬だね。綺麗な馬だね」と言われます。
今回は外国の獣医団の方に「アメリカに来ないか?」なんて言ってもらえました。まあリップサービスなんでしょうけど、すごく嬉しかったです。人づてに聞いた話では「ブレーブとkeysさんのコンビは合っている」とか「馬がライダーを信用している」なんてことも聞きました。すこしはブレーブにも認めてもらえたのかな?
今回の完走で、秋の飯縄で行われる全日本エンデュランス大会80kmに参加することが正式に決まりました。
今後は6月の飯縄での全日本エンデュランスプレ大会60kmの後、本番に進みます。
ここから夏をいかに順調に越せるかが大事になってきます。
なんとか無事に本番に進めるといいなと思います。
それまでに自分もいかに馬に負担なく騎乗することができるかを考えながら日々精進したいと思います。
本当にまずは完走できて本当に良かった。
これからもブレーブと仲良く走って、本番で良い結果をご報告できればいいなと思います。