サントリー山崎蒸留所 | ぽんこからのエアメール

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愛媛から出てきてはや○年!
京阪神を中心に、日々の出来事をつづっていたら2011年春に
〝花のお江戸〟にお引越し。
しかーし!2012年3月にふたたび阪神間に舞い戻ってまいりました。
Ponkoの目を通した日常を、どうぞお楽しみくださいませ☆

天王山・・・高校3年の時「夏休みは天王山やから、この時期シッカリ勉強するんやぞ」なんて

先生方が私たちにハッパをかけていたのを思い出します。


大阪と京都の境にある天王山のふもと。

現在「天王山トンネル」が通っているこの辺りは、

かつて羽柴秀吉と明智光秀がぶつかった歴史ある土地で“山崎”と呼ばれています。


この地にあるサントリー山崎蒸留所。JR京都線のすぐ脇にあります。

ワタシは阪急大山崎駅で降り、そこから北西に向かって5分程のJR山崎駅で仲間と合流。

阪急、JRに乗っていると必ず見える建物。

しぶい赤レンガ色の落ち着いた雰囲気は、大人の飲み物・・・というウィスキーのイメージを、そのまま体現しているようです。


サントリー山崎蒸留所8


雨の予報が出ていた今日は素晴らしいお天気♪

すぐ後ろに迫った天王山を背に、工場周辺は竹も多く、ふりそそぐセミしぐれの中、木陰に避難。

芝生の上でねっころび、涼を求める~。右は受付。


サントリー山崎蒸留所1 サントリー山崎蒸留所2


サントリー山崎蒸留所4

12時からの会に参加。


日本の名水百選にも選ばれている、山崎の水。

“離宮の水”と称えられ、かの千利休も求めたという水、

「仕込水」と麦を合わせて出来た麦汁。



ここにサントリーに相応しいウイスキーにするべく厳選された酵母を入れ、発酵させてゆく工程は、ビールの製造過程とほぼ一緒。





圧巻が、次の工程。巨大な蒸留釜で2段階にわけ蒸留してゆきます。

巨大な釜だ~目

平日でどの釜も稼働中。さすがに少々暑いあせる


丸い形や、円錐のようにまっすぐな形・・・中で対流を起こすか起こさないかでも味が異なってくるのだそう。

ここで出てくる蒸留されたばかりの“ニューポット”と呼ばれる液体はまだ透明。ただしアルコール度数は70%!!


さて、ウィスキーはどこで琥珀色になるのでしょうか?

これらをオーク材で作られた樽につめ、寝かせます。


サントリー山崎蒸留所3


この樽のタンニンの色素によって琥珀色に変化してゆくのだそう。

「樽は生きもの」といわれる通り、作られて間もない樽からは早めに中味が取り出され、

2回、3回・・・と使われてゆくうちに、練れて長期熟成に最適な樽へ育ってゆくのだそう。

樽の寿命は大体50年とのことでした。

空調を整えていないこの貯蔵庫で、山崎の四季を感じながら眠る樽。

樽の隙間を通って少―しずつ蒸発。

この現象は「天使の分け前」というステキな呼び名がついている。


ここまででも「ウィスキーの香り」の中を潜り抜けてきたのですが、

この樽の貯蔵庫内はアルコールに弱い人には少々キツイようです。

(一足先に表に出た方がおられました。

ガイドの方もちゃんと「ご気分悪い方は仰って下さいね」と声をかけてくださいます)


蒸留所が出来て1年たった1924年の樽が残されていました。

中味は2000年に取り出されたそうですが、その時中の液体は1/3以下に減っていたそう。


サントリー山崎蒸留所5



こうやって生まれたウィスキー。

「山崎」と、甲斐駒ケ岳の蒸留所で作られた「白州」の2種を飲ませていただきました。

(写真の左は、山崎の水。右がウィスキーです。)

「山崎」がすんなり軽い感じである反面、「白州」は一口目、クセがあるなぁと思ったんですが、

二口三口飲むうちに、それが美味しさに変わります。

山崎のロゴの入ったウィスキーグラスとプレミアムモルツロゴの入ったビールグラスを頂きました!!!

(私はウィスキーグラスをチョイス)有難うございました!


サントリー山崎蒸留所6 サントリー山崎蒸留所7


ちなみにワタシ、「サントリー」の社名を創業者「鳥井信治郎」氏の“鳥井さん(トリーサン)”を

ひっくり返して“サントリー”にしたのだと信じておりましたがガセネタでした。

サントリー以前の寿屋時代に造っていた赤球ポートワインの赤球=太陽=SUN

この「SUN(サン)」と「鳥井(トリー)」を合わせたものだそうです。

大変失礼しましたー (*゚ー゚)ゞあせる